カフェイン好きは異世界でも珈琲が飲みたい

アサトマト

プロローグ

コトコトと、ポットの中から湯気が立っている


静かな店内、珈琲豆の音だけが、聞こえる


「カラン、カラン」


ドアについているベルの音が鳴る。どうやら最初の客が来たみたいだ


「いらっしゃいま、おや久しぶりだね」


慣れたようにいつもの席へと座る


「珈琲ブラックで一杯、それとバニラアイスも」


久しぶりに聴く注文だ


「うちにバニラアイスは無いよ」


久しぶりの返しをしてみる


「そうだったな、でも用意はしているんだろ?」


分かったように言ってくる


「取りに行くのが面倒なんだ、少し出すのが遅れるぞ」


客は無言で頷く。とりあえずさっき準備していた珈琲を出す


「それで、今日は何の話を持ってきたんだ?」


にゃっと笑ってこちらを見る客。見たことない笑顔だ


「気になるか。そうだな、どこから話そうか…」

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