6人目 信楽和馬

ご覧ください、ガウラ君の足元におります、黒いメガネの青年を。彼の名は、信楽和馬(シガラク・カズマ)。ジョニー君と同様、どこにでもいるような、普通の青年です。ある一点を除けば、の話ですが。

「お、おっちゃん!元気してたか?ここ最近会えていなかったから心配したぜ?」

おっちゃんって、アンタ、私と歳変わらないでしょうが。

「へいへい。それと、お客さんの前だぜ。普段の口調が漏れ出ちゃまずいんじゃないのかい?」

おっと、これは失礼。危うく皆様を困惑させてしまうところでした。

「そういうところ、気をつけな。っと、そうだ。ガウラが魚を取ってきてくれたんだ。赤いやつと黄色いやつ。よーく焼いてきたから、今すぐにでも食えるぜ。」

ほほう、これは楽しみです。パッチョもあるのでしょうか?

「あー、それは逃がした。俺、苦いの苦手だからな。コーヒーぐらいだよ、苦いけど好きなやつは。」

では、和馬君たちがとってきてくれた魚、ぜひ召し上がりましょう。こちらの赤いのはグーラ、そちらの黄色いのはヤップといいます。どちらも、皆様になじみ深い鮎の塩焼きのような味付けをすると,おいしくいただけます。パッチョのような苦味もございませんので、どうぞ安心してお召し上がりくださいませ。


・・・ところで、今お手元にあるその鼠色の小魚は何でしょうか?

「ああ、これか。これ、今朝作ったやつなんだ。メカ魚っていうのかな、水中の細かいごみを吸い込んでくれる掃除機メカ、名前は『ザンギョル』。俺の十五号メカだ。」

御覧の通り、彼は機械いじりが非常にお好きな御仁にございます。彼の発想力は、私の脳では到底追いつけないほど、時代を先取りしているといえるでしょう。


「え、わざわざ魚にした理由ですか?そのほうが違和感なく、水中で生活させられると思っただけですよ。」

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