6人目 信楽和馬
ご覧ください、ガウラ君の足元におります、黒いメガネの青年を。彼の名は、信楽和馬(シガラク・カズマ)。ジョニー君と同様、どこにでもいるような、普通の青年です。ある一点を除けば、の話ですが。
「お、おっちゃん!元気してたか?ここ最近会えていなかったから心配したぜ?」
おっちゃんって、アンタ、私と歳変わらないでしょうが。
「へいへい。それと、お客さんの前だぜ。普段の口調が漏れ出ちゃまずいんじゃないのかい?」
おっと、これは失礼。危うく皆様を困惑させてしまうところでした。
「そういうところ、気をつけな。っと、そうだ。ガウラが魚を取ってきてくれたんだ。赤いやつと黄色いやつ。よーく焼いてきたから、今すぐにでも食えるぜ。」
ほほう、これは楽しみです。パッチョもあるのでしょうか?
「あー、それは逃がした。俺、苦いの苦手だからな。コーヒーぐらいだよ、苦いけど好きなやつは。」
では、和馬君たちがとってきてくれた魚、ぜひ召し上がりましょう。こちらの赤いのはグーラ、そちらの黄色いのはヤップといいます。どちらも、皆様になじみ深い鮎の塩焼きのような味付けをすると,おいしくいただけます。パッチョのような苦味もございませんので、どうぞ安心してお召し上がりくださいませ。
・・・ところで、今お手元にあるその鼠色の小魚は何でしょうか?
「ああ、これか。これ、今朝作ったやつなんだ。メカ魚っていうのかな、水中の細かいごみを吸い込んでくれる掃除機メカ、名前は『ザンギョル』。俺の十五号メカだ。」
御覧の通り、彼は機械いじりが非常にお好きな御仁にございます。彼の発想力は、私の脳では到底追いつけないほど、時代を先取りしているといえるでしょう。
「え、わざわざ魚にした理由ですか?そのほうが違和感なく、水中で生活させられると思っただけですよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます