第3話 一人に慣れた気がした
それから私は、一人になった。
だが本当に、高校生活の真っ只中で一人でいいのだろうか。
思い出を作らずに終わっていいのか。
そんな疑問が、胸の中でひたすら騒いでいた。
人生は一度きりだ。
どうすればいいのか分からない。
今まで甘えてきた友達には、もう簡単には甘えられない。
構ってもらえず、満たされているはずの心も、形だけのように感じた。
美味しいものを食べても、あの日以来、飯がまずくなった気がする。
復縁するのか、距離を保つのか、少し話すのか。
正解は見えず、無情にも時間だけが流れていった。
責任という言葉の重さを、改めて痛感する。
たった一つの言葉で、ここまで苦しむとは思わなかった。
浅はかな自分が悪い。
時間は戻したいが、戻せない。
だから、悔いのない一日一日を過ごすしかない。
いつこの世を去るのかも分からない。
一秒先のことさえ、誰にも分からないのだから。
ニュースで目にする、いじめの話。
後先を考えずに人を傷つけ、人生を狂わせる。
ここでも問われるのは、思考だ。
考えることをやめた瞬間、人は取り返しのつかない選択をする。
話を戻そう。
一人に慣れたと思っていたが、心の穴は塞がらなかった。
ただ強がっていただけだ。
正直、ださい。
一人で生きることと、誰にも頼らないことは違う。
助言や手助けは必要だ。
人との関わりが増えれば、選択肢も増える。
今、私と同じように悩んでいる人がいるなら言いたい。
よく考えて行動すれば、未来はまだ明るい。
勉強も、人生も、まだ間に合う。
自分の未来は、自分で勝ち取る。
この言葉を胸に、今日を生きていこう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます