ギリシャの風に吹かれて
あぐつ
プロローグ
南ヨーロッパに位置する共制国家『ギリシャ』
そこへ一人の日本人が降り立った。青年の名前は
黒髪に細身な体格。これといって特徴もない平凡な大学生である。
律佳は荷物が詰め込まれたリュックを背負っていた。首にはデジタルカメラを下げ、片手には古びた手帳を持っている。
空港の前。太陽の日差しに目を細め、青空を見上げた。
「来ちゃったな」
周囲からは多言語が聞こえ、異国の地へ降り立ったことを実感する。
おもむろに古びた手帳を広げた。黄ばんだページには、とある一文が刻まれているのだ。
『約束の地 ここで』
律佳は万年筆で書かれた文字を優しく撫でる。
「じいちゃん……」
暫くページを眺めると、決心したように前を向く。
そして青年は、異国の大地を踏みしめた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます