隣のギャルが俺を狂わせる
義為
第1話 夏の終わり
「委員長、マジ感謝〜!」
高2の夏、大学受験のタメ……ではなく、このクラスメイトの補習課題を手伝うタメに、俺は特別教室に居る。
この女は、ヤングケアラーである。決して学力に問題があるわけではなかったのは、入学試験をパスしたことから証明済みだ。俺は近所のオバちゃん合唱団にこの女とその弟が参加するように仕向け、公的支援以外に頼れる先を作り、補習の時間を確保したのだ。
もちろん、俺が直接紹介した訳ではない。姉のような暴く……幼馴染で音大生のアヤカが教育実習に来ることを利用してやったのだ。俺がこの女のタメに何かしていることはバレてはいけない。決して。決して、だ。
「構わないよ。君の実力で補習をこなしているだけなんだから」
「つーか、ウチと弟のタメに色々してくれたっしょ?」
決して……だ。
「なんの……コトダ?」
「つーか、ウチのコト、好きっしょ」
「スキ?隙?そんなモノは!ない!」
スキってなんだ?この女は?何を言っている?
「アヤねぇも言ってたし」
「オバちゃんたちも言ってたし」
「流石に無理じゃない?」
詰められた間合……60センチ離れていた机はピッタリと。肩が触れそうなくらいに寄せられて。左頬に熱を感じる。いいや、眼、デカ!?まつ毛?コレ?
「ね、ウチのドコが好きなの?」
言うしか……ない。
「顔」
「……は?」
「顔が!好みなんだよ!だから根回ししだんだよ!君が笑ってる顔が見たいから!手を差し伸べた!悪いか!」
星が見えた、8月の昼。
夏が終わる、これは、その少し前までのお話。
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