物語の役割――なぜ、主人公が必要なのか

残間 みゐる

第1話 主人公という装置について

物語には、ほとんど例外なく主人公がいる。

それは慣習のように語られるが、考えてみれば奇妙な配置だ。

世界は誰か一人のために動いているわけではない。

それでも物語は、出来事を一人の人物に集中させる。


E.M.フォースターは、人物を「物語を動かす存在」として整理した。

多くの評論でも、主人公とは出来事の中心に置かれ、

物語を推進する役割を担う人物だと説明される。


しかし河合隼雄は、神話や物語において、

主人公が「物語が引き受けるべき心的課題」を背負わされる存在であると述べている。


本稿では、これらを踏まえ、

主人公を「物語を動かす人物」ではなく、

読者が世界を理解するために立たされる位置として捉え直したい。


では、なぜ物語は主人公を必要とするのだろうか。




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