DTM敗残者の嘆き、又は初心者への警告「サンプルと妄想の海で溺れる蛇」厨【小人の罪、巨人の罪】
AI 執筆
【粗製乱造される低価格ロンプラーの功罪】
巷には今、非常に安価な値段で「素晴らしい音」「美しい音」「本格的サウンド」などと、デカデカとした謳い文句を掲げた低価格ロンプラー(Rompler)が溢れかえっている。 断言するが、これらに騙されてはいけない。
一見、サンプラーのようにも見えるが全く似て非なるもの、これらは実のところ、サンプルパックに鍵盤で演奏できる機能を最低限つけただけの、単に「録音された音が鳴るだけ(ROM)の代物」だ。そこには楽器としての演奏性もなければ、制作における汎用性もない。多くのメーカーがこの手のロンプラーを粗製乱造し、消費者はそれを次から次へと消費させられている。
なぜこれほど乱発されるのか。理由はSNSの投稿と同じだ。 次から次へと新しい製品を出さなければ、情報の海に埋もれてしまうからだ。声を上げ続けなければ、あっという間に他人の書き込みにかき消されてしまう恐怖があるのだろう。だが、こちらから言わせれば「やかましい」の一言に尽きる。 彼らは似たり寄ったりのくだらない「自称・楽器」を量産し、売り逃げするばかりで、その後のサポートなど期待すべくもない。
【Maize Samplerというブラックボックスとハックの狭間】
その中身について具体的に言及するなら、これら低価格ロンプラーの多くは「Maize Sampler」という古い形式のサンプラーエンジンを使って作られている。 皮肉なことに、これ自体にはある程度の利便性がある。構造が古いがゆえにハックしやすく、ある種のアクション性(自由度)が高いのだ。内部の「.mseファイル」という格納データを移動させれば、別のプラグイン枠でその音色を開くことができる。大量の無駄なプリセットの中から自分の好きな音だけを残して間引いたり、他社の音色と強引に組み合わせたりといった、ユーザー側での「整理整頓」が可能だ。無料配布の数プリセットでも、かき集めて集約すれば立派な「シンセ」になる。容量が軽いうちは動作も軽快なので、外へ持ち出してライブ演奏をする際などは、ある程度重宝するかもしれない。(メーカー仕様に阻まれることも多いので、改造はあくまでも自己責任である)
だが、これら「俺たちの音」の利点は、同時に致命的な欠点でもある。 収録されているのは、ローファイだのアンビエントだのと称して、元の音にわざと加工をかけ、汚し、劣化させた音ばかりだ。確かに、加工の手間を省いて配置できるため、急いでいる者にとっては「インスタント食品」としての需要はあるだろう。しかし、それは素材としての純度を失っているということでもある。
【電子ゴミと化した「高音質」の虚構】
さらに腹立たしいのは、このMaize Sampler製プラグインにわざわざシリアルナンバーでロックを掛けたり、別のセキュリティ対策を施したブラックボックス仕様に移行して、客を囲い込もうとする連中だ。買い手からすれば、くだらないインストーラーでレジストリを汚され、訳のわからないインストールフォルダをばら撒かれるよりは、素直なMaize Sampler形式の方がよほど扱いやすい。
また、Maize Samplerには致命的な欠点がある。内部のサンプル量が肥大化すると、読み込みに大きな時間がかかるようになるのだ。 また、シンプルさゆえに、プリセットボックスを開いてマウスカーソル「迷い箸」の末、一音色選ぶとボックスが閉じまたマウスに手を遣る⋯⋯という頭にハエが止まりそうな音色確認作業を強いられる。某暴れ猿デベロッパーのように、「高音質」を謳い、上から目線の説教とセールスメールを1日に何通も送りつけてくる輩がいるが、彼らのプラグインも実態はMaize Samplerだ。GUIが統一されているため、ごちゃ混ぜにして使う分には都合が良いが、わずか数シリーズの拡張パックを揃えただけで、ファイルの総量は100GB近くにも膨れ上がる。読み込みは重く、ストレージは圧迫される。まさに電子のゴミ屋敷だ。高音質を自負して価格を釣り上げているが、実態は伴っていない。
わざわざ「本格的」だの「革新的」だの「〇〇専用」だのと謳っているが、彼らはジョークでも言っているのだろうか。 これらは楽器ではない。「テープ式キーボード」の延長にある、その魂すら失った粗悪なオモチャだ。 製作者が作りたい音を無責任に作って、ばら撒いているに過ぎない。これらの膨大なプリセットをいちいち確認し、使える音を探す作業は、人生における貴重な時間の浪費である。
【悪徳商法のデパートと化した販売サイト】
さらに、これらの仮想店舗で常態化しているのは、目に余る抱き合わせ販売と、無意味とも思える粗製乱造の嵐だ。 本来ならば「拡張パック」としてリリースすべき内容を、なぜか名前を変え、インターフェースを変え、使いにくくしてまで「完全新作」として売り出す。ただの電子データに対し「売り切れ寸前」などと意味不明なことを喚きたてたり、「これで取り扱いを停止します」と顧客にプレッシャーを与え、揺さぶろうとする。さらには、頻繁なサーバー移転によるトラブル――ログインデータの紛失や購入履歴の消失といった、杜撰な管理も日常茶飯事だ。
最も悪質なのは、「生涯アップデート無料」「拡張パック無料」などと称して「完全版」を売りつけた後に、「これからは全てサブスクリプションに移行します」と宣言し、旧来の顧客を切り捨てる行為だ。これは明白な裏切りである。もはや彼らにとって客とは、自分たちの延命措置のための「餌」でしかない。 サイトを開けば、次々に立ち上がって閲覧を妨げるポップアップ、離脱防止の警告、カートに商品を入れれば追跡メールや「カゴ落ち」メールが執拗に届く。これらはサーバーの標準機能かもしれないが、それを恥ずかしげもなく利用していること自体が、彼らの金に飢えた志の低さを露呈している。
【巨人のダンピングと、断末魔を上げる弱小たち】
かつて、弱小プラグインデベロッパーにも存在意義はあった。高価な大手製品の隙間を縫う、安価で小回りの利く存在として謳歌していた時代だ。彼らもまた、ある意味では哀れな犠牲者かもしれない。 なぜなら、不利益を被ってでも市場を独占したい大手が、なりふり構わぬ「価格破壊」という米帝爆撃を開始したからだ。何百ドルもした高級プラグインを90%オフで叩き売り、あるいは無料でばら撒く。そんな巨人の暴力に、小さな虫が敵うわけがない。
結果、弱小メーカーはSNSの海で溺れかけながら、必死に大声を張り上げ続けている。だが、こちらからすればただ「五月蝿い」だけで、その断末魔すら耳障りでしかない。叩いて黙らせたくなるだけだ。
【諸悪の根源、Kontaktの罪】
現代のサンプルデータ商法を助長した「大罪人」、それこそがNative Instrumentsの「Kontakt」だ。その闇は根深い。 現代のKontaktは、屋上屋を重ねるような改良の結果、もはや「改悪」の塊と化した。起動は重く、読み込みも遅い。無駄な機能ばかりが付加され、セキュリティばかりが強化された、使い勝手の悪い巨大な枷(かせ)に成り下がっている。 本来サンプラーの強みであったはずの「軽快さ」や「自由度の高さ」は失われ、逆に「プリセット選択のしづらさ」や「データ管理の煩雑さ」といった弱点ばかりが際立っている。
さらに、幾世代ものバージョンを重ねる間に排出された、自社およびサードパーティの音源は、もはや玉石混交ですらない。その底辺には「石」ばかり、いや、ロンプラと同じどうしようもない「砂利」が群がっている。
ある音源メーカーは言う。「VSTプラグインを開発するのは大変だ。OSのアップデートのたびに仕様が変わり、そのメンテナンスをするのが嫌だからKontaktやSFZで作るのだ」と。彼らは「Kontaktの方が高音質で使いやすい」と嘯(うそぶ)くが、あの即応性のないプリセット検索のどこが使いやすいのか、私には理解不能だ。 あなたたちの都合にとって使いやすいだけなのでは、と怪しみたくもなる。かつて音源メーカーは、ソフトウェアからハードウェアまで全て自社で設計し、発表していた。それだけの技術と自負があったからだ。しかし、汎用サンプラーの台頭により、誰もが無責任に自分の作ったものをパッケージして送り出すだけで済むようになった。これは昨今の質の低い動画投稿サイトの惨状と何ら変わらない。
私は今、Kontaktを極力遠ざけている。 ネイティブアクセスの頭がおかしいほどの動作の遅さ、コンプリートコントロールという名の拷問のようなロード時間、そして何かあるたびにクラッシュして全てのプロジェクトを台無しにする悪意。これらにはもう耐えられない。
【UVIという「消去法」の選択】
どちらかと言えば、私は現在UVIを使用している。 だが、UVIも手放しで賞賛できるわけではない。サードパーティが少ないという欠点に加え、最近のUVIの体質は、希少なシンセサイザーなどの復刻音源を乱発し、ユーザーの「コレクター欲」を煽り立てる手法へと変化している。私はこれを冷ややかに見ている。 ただ、高音質で演奏性の高いアコースティックピアノの音源などは、ここでしか手に入らないものがある。 だから私は、ピアノを弾くためだけに、UVIと付き合っていく。それ以上の感情はない。
【まとめ:必要な音は自分で作れ】
多くのDAWに簡易的なサンプラープラグインが標準装備されている。これらは言うまでもないが、サンプルデータを取り込み音階に振り分け旋律や和音として演奏するためのツールである。
本来、必要な音は自らサンプリングし、これらサンプラーに取り込んで用いるものだ。或いは、前章で取り上げたサンプルパックにも、そのような利用を想定した「OneShot」が収録されている。そういった音を日々収集し、或いは自分自身でKontaktやsfzデータに加工するなど、自らの引き出しを増やすためにアンテナを張り巡らせておく事こそ、DTMを行う者の責務である。作曲は仕事のごく僅かな部分であって、水面下にはそういった「99%の努力」がある。
その努力を怠る私のような怠け者が、安易に「いい音」に飛びつき、彼らの妄想の食い物にされるのは当然の摂理といえる。たとえ妄想であろうと、コツコツ蓄え、カモを餌にするための爪を磨き続ける彼らに敵わないのは至極当然のことである。「叩いて黙らせる」べきは、その甘ったれた、身勝手な屁理屈であろうに。
そんなん、楽したいに決まってるやん。それこそ摂理やろ。
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