キラキラキラー

anmonia

いえい!遺影!

サングラス越しから、今は塊となった女性を眺める。その女性の彼氏は 甲高い声で悲鳴を上げている。 すっかり深紅に染まったナイフを回収して、パニックになった 彼氏、否、元彼氏に気づかれないよう、速やかに撤収する。任務完了の報告をして、報酬金を受け取る。これが僕のアルバイトだ。 サングラスを外したら、眩しいくらいに空は晴れている。

街を歩いているカップルを殺したくなる 。まさか 、本当にカップルを殺して生き別れにさせることを仕事にするとは想像していなかったが。可もなく不可もなく平凡な僕には 青春など来ない。 しかし、殺しの才能はそこそこあるようで、かなりの金額を稼ぐことに成功している。

もうすぐ文化祭 だからか、みんな 張り切って キラキラしている。何か楽しいんだろうね。非リアのお手本 みたいな僕には 憎い イベントである。 僕のクラスはお化け屋敷をやることになった。 めんどくさいな。

そこで、僕は素晴らしいことを思いついた。 文化祭で大量発生するリア充どもを抹殺してみようじゃないか。 僕が カップルを殺す理由は金だけじゃない。 嫉妬だ。 何人キルできるか力試しでもしようじゃないか。

文化祭 当日。 いつものように黒パーカーに黒タイツにサングラスと手袋と黒マスクをつけた格好で、お化け屋敷へと向かった。 悲鳴が漏れても問題ないし、クラスメイトは今頃お化けの格好でもしていると思っているだろう。

一人、また1人と刺していく。 暗いから殺せているかは確認できないが、傷を負っているのは 確か だろう。 お化け屋敷に異臭が漂う さすがに異変を感じたクラスメイトが様子を見に来る。

「これ、死体?こんなん置いてたっけ?」

その場の全員に緊張が走る。そろそろバレると思った僕は、 速やかに 撤退する。報酬金はないけど満足だ。

すっかり返り血を浴びて深紅に染まった僕を見て、クラス一のモテ男は

「こんな格好をしてたんだ。結構凝ってるね。本物みたい。」

なんて甲高い声で言ってきた。しかし、あの悲鳴に似ている声だな。

更衣室には彼以外誰もいない。爽やかな雰囲気を身に纏う彼の目を見て、僕は笑った。

「本物だったらどうする?」

彼から爽やかな雰囲気は消えていた。

「まさか、本物じゃないよね。君、俺の彼女を殺した人に体格が似てるんだ。あと、俺は嘘を見破るのが得意なんだけど、君が嘘をついているようには見えないんだ。」

まさか覚えられているなんてな。

「何を言って…。」

「嘘だな。やっぱり君は、」

すかさずナイフを彼の首元に当てる。しかし、柔道で成果をあげている彼に難なく押し退けられ、床に叩きつけられる。

「俺の彼女を返せ。」

窓からの太陽光が僕を照らす。まるでスポットライトのように。太陽まで嘲笑っているようだ。

泣いている彼を見て、自然と笑みが溢れる。

「何笑ってるんだよ!」

殴りかかろうとした彼に言い放つ。

「何言ってんだ。カップルの存在のせいで僕の心は死んだ。」

大きく息を吸って叫ぶ。

「僕の心を返して!」

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キラキラキラー anmonia @god_anmonia

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