一撃2

 とあるホールで、ある機種が大量導入された。

「店長、大丈夫ですか?こんなに導入して。」

 パンフレットには「史上最高の完走率!初当たりの四回に一回は完走できる!」と書かれている。

「大丈夫さ!ちゃんと試打したし、上位ATの爽快感はとても気持ちよかったよ。それに、初日は大サービスするつもりだ。」

 店長は胸をドンっと叩いて部下に言う。


 導入初日、全台設定六でのお出迎え。客は噂の新台に一直線だ。

「ふふ、予想通りだったな。どれどれ、今日の売りは……」

 初日の差枚は新台島全体で百枚の客側プラス。

「えぇ!全台設定六なのに!?」

 翌日、再び全台設定六で再チャレンジするも、結果は初日と同じ。グラフはゼロ付近を這っていた。


「失敗したかな。」

 導入三日目、全台設定一にしてみた。

「多少機械代を回収できればいいけどな」


 ――結果は


 四万枚の客側プラスだった。


 翌日から、全台設定二になった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る