序論
秋、秋といえば貴方は何を思い浮かべますか?
芸術の秋、食欲の秋・・・・・・しかし、政府役人に取ってみれば予算の秋
これは、オディールら戦闘機乗り達が小さな秋を見つけに行く物語である。
「ええと……「入っちゃダメ」「エクソシスト」「悪霊退散」「美人来訪」……?」
「あー、この季節は初めてか……」
部隊全員分の決裁文書を持ってユキノと私は主計科室のドアの前で立ち止まった。その多種多様なお札は予算要求策定のための立入禁止を告げているものだった。仕方がないのでドアを叩く。するとドアが僅かに開き、この世のものとは思えない顔が出現した。
「…………何か?」
怒りと疲労が表面張力すら使い切ってこぼれ落ちんとしている顔が睨む。名前をダリア・ゼーフェリングと言った。どんよりとした顔に動じず、部隊の決裁書類を持ってきたと言うと、分かったと言って受け取る。それから、エナジードリンクを要求された。
覗いてみると机はその種のドリンクの殻で一杯であった。24時間働きました。と訴えて来る。それを一瞥したのち、買い物に出掛ける。階段一つ下。すぐ戻ってこれた。そして、その帰還の際に、この主計科員の「航空隊っ!」のわめきを聞いた。
そうだが、だから、何だ。と言う前に、その主計科の女は「あなた達への危機のためです。どうかお力を。」と訴えてくる。
あまりの剣幕に、「当然協力するが、まず要件を言え!」と言うユキノ。その身動ぎすら無視して彼女が訴えたのは「予算カットへの説得を行っていただきたい。」であった。
「なるほど。それは大変だ。で、誰を?」
彼女は迷うこよなく言い切った。「貴方達の機体で、国防大臣の説得を……。」
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