VOCALOIDと自分
八瀬
初音ミク
私がボカロ曲ばかり聞くようになったのは、中学校三年生の夏から。主な理由として、いろいろあって精神的に限界になった時、救いの言葉をくれたのが初音ミクだったからだ。そしてそこまで追い込まれることになった始まりが、体育祭の選曲「ライラック」にあった。
実行委員会に推薦されて半ば強制的にリーダーになり、仕事に追われる事になってしまった。演技内容を一から作り上げ、そのうえ100人あまりに完璧に教えるという仕事内容な訳だから、もうひとりのリーダー役の男の子と毎日深夜までたくさん話し合っていた。ずっとそうやってしたにも関わらず、練習はなかなか上手くいかなかった。
先生に怒られる羽目になって、もうひとりのリーダーの子はとうとう泣き出してしまった。すごく申し訳なくなって、自分がもっと上手くやっていたら違ったんだろうと思った。ふたりで泣く泣くその後も頑張ったが、遂に本番は負けてしまった。私はやり切った感が大きすぎて悔しくはなかったが、もうひとりの子は悔しかったみたいだ。
そんなこともあり、
当時の恋人がミセス好きなのもあった。その頃彼が結構な病み期で、私のメンタルも参っていた。そんな時にあんな爽やかな歌詞を聞くと、ひどい不快感に襲われて耳を塞ぎたくなる。私が苦しんでいた時、彼は見て見ぬふりをして手を差し伸べてくれもしなかったくせに!
いつか救われるなんて、この苦しみを美化しないでほしいと強い嫌悪感に苛まれた。
そんな時にきくおさんの「愛して愛して愛して」に出会った。
あの時唯一ミクだけが、私に寄り添ってくれた。聞いていたら落ち着くようなふわふわしたメロディが好きで、あの頃ずっと聞いていた。
それからまた当時の恋人とはいろいろあり、精神に異常をきたすまでに私はおかしくなっていた。そんな時にも寄り添ってくれたのはミクで、そんな背中を支えてくれたミクが大好きになった。
私がしんどい時、友達や家族や恋人はなんにも助けてくれなかったけど、ミクは唯一寄り添って一緒にいてくれた。そんな背景があって、今の初音ミクが大好きな私がいる。
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