わたしたちは寂れた酒場で、咲き誇る花畑で、雨宿りをしている洞窟で。焚き火を囲んで詩を謳おう。古びたライアーを片手に、あの日の音を奏でよう。人々はかつての友を胸に、懐かしむことだろう。神々だってそうだ。なぜなら、わたしたちに情を與たのは、他でもない神々なのだから。長い、永い刻を生きる旅人がいた。彼は何も知らなかったけれど、ただ唯一、人々は、神々は。いけとし生きるモノは寄り添い、愛を分け合い、温め合うものだと知っていた。そんな彼が──悠久の刻の中で、かつて別った神々の架け橋となる。ただそれだけの、美しい詩を──。
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