第6話 ラブホにて


おばさん、おじさん、そして俺の両親にも陽子と『再びつき合う事になった』その報告をした。


但し『一つだけ陽子が俺の言う事を何でも聞く』その条件付きである事も説明した。


陽子のおばさんもおじさんも『あれだけの事をしたんだから仕方が無い』と納得してくれた。



◆◆◆


「久しぶりに純也とデート、凄く楽しみ! 今日は何処に連れていってくれるの?」


「それより、約束覚えている? 何でも約束を1つ聞いてくれるって奴」


「うん、覚えているよ?」


「それじゃ、その約束を今日果たして貰おうと思うんだけど良いかな?」


「ううん……良いけど? 何をする気なの?」


「なんでもするんだよね? だったら聞く事ないんじゃない?」


「あはははっ、私、何をされちゃうのかな? 怖いな」


そう言って笑っているけど……それは今のうちだけだよ。


二人して歩いてラブホテルに向かった。


「さぁ、着いた」


「もしかして、純也は私と思いっきりエッチがしたかったのかな? いいよ! 全くエッチなんだから」


俺は無言で陽子の手を握るとあらかじめ予約を入れていたパーティルームへと引っ張っていった。


◆◆◆


「純也……この部屋って……」


「そう、パーティルーム」


「まさか、純也だけじゃなく他の人に私を抱かせようって言うの! そんなの嫌だよ……」


なに勘違いしているんだか……


だが、敢えてそれは言わない。


陽子が思っているような事じゃないけど、これからかなり酷い事をするから。


「なんでもするって約束だよね?……違うのかな?」


「純也……いいよ、分かったよ……それで純也が納得するなら……いいよ」


陽子が泣きそうな顔になり震えている。


だが、此処まできたらもう後戻りはできない。


それから、暫くするとタイ人の男性が四人入ってきた。


予定通りだ。


「嘘、外人……」


陽子の顔が青くなった。


「本当に良いのか?」


「ちゃんと当人に同意を貰っていますから……」


「こんな……いっぺんになんて……辛いよ……大丈夫?」


タイ人の1人がそう声を掛けてきた。


「良いんだよな? 陽子!」


「うん……」


「そう、それならさっさと服を脱いで」


「純也、やっぱり私……」


「約束だろう?」


「うん……」


半分べそをかきながら陽子は服を脱いでいった。


「それじゃ、やっちゃってください!」


「分かったよ……仕事だからキッチリやるよ!」


そう言うと3人が陽子をうつ伏せにし、1人が陽子の背中を触り始めた。


「純也……純也助けて…….いやぁぁぁぁぁぁ痛い、痛いよ、嫌だよいやぁぁぁぁーーー」


陽子の鳴き声がこだまする。


高額なお金を払ったんだから、彼等が止めることは無い。


「いやぁぁぁぁぁーーいやぁぁぁぁ痛いよ、助けて純也ぁぁぁぁいやぁぁぁぁ」


「静かにするね……危ない」


暫くすると陽子は「ひくっ、うぐっ、痛いいやぁぁ」と嗚咽をあげながら抵抗をやめたようだ。


「なんでもする約束だよな? 頑張れよ……」


泣いている陽子に背を向け……俺は隣の部屋へ移った。

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