麻里と広大:執着男と戦う夫婦

あーちゃん

麻里と広大 出会いたて

第1話 麻里と広大 出会いたて

主人公

飯嶋麻里

1997/3/25生まれ 162センチ AB型


多田広大

1998/7/6生まれ 183センチ A型


出会い

2024/7

麻里は中途入社して二ヶ月。

プログラミング研修が終わり、

チーム長から


チーム長

明日、チームに多田さんと言う今年26歳が入ってきまーす


麻里はへー としか思いませんでした

そして翌日


チーム長

飯嶋さん、木村さん、

多田さん来てるので挨拶しに来てください


木村さん

※麻里と同時入社の男性


麻里

飯嶋です。二ヶ月先に入社しました

ほぼ同期です。よろしくお願いします


木村

木村です。よろしくお願いします


広大

多田です。よろしくお願いします。


麻里

(めちゃくちゃかっこいいじゃん、、180あるよね?顔も芸能人みたいで綺麗、、


麻里と木村くんはちょうどプログラミング研修が終わったばかりで手を持て余してました


麻里

(なんか話しかけてみたいな、、暇だし今、、


意を決して話しかけてみました


麻里

多田さん!なんかお困りごととかありますか?


広大は申し訳なさそうに


広大

社内便のやり方がわからなくて、、


麻里

社内便?なんで必要なんですか?


広大

入社日に印鑑忘れちゃって、再送が必要で、、


麻里は、そのギャップに少し呆れつつも親近感を覚えた。


麻里

あ、社内便はですね、、


麻里は手順を丁寧に教えた。

広大は「ありがとうございます」と頭を下げた。

その後、麻里は思い切って自分の年齢を打ち明ける。


麻里

あの、多田さん26ですよね

私、27です。でも早生まれなので学年は2つ上です


広大

そうなんですね。社会人の先輩だ


麻里

面接、どうでしたか


広大

ここ大きい会社なのに面接一回でしたよね!


麻里

一回でしたよね!!


二人は共通の経験に触れ、少し打ち解け、会話は盛り上がった。


麻里の同期の木村くんは、、


木村

(飯嶋さん、、俺にはあんまり話しかけてくれないのに、、多田さんには話しかけんだな、、

イケメンだからかなw)


木村は内心、嫉妬していました


次は退社時のエレベーター


その日の帰り、偶然にも麻里と広大のエレベーターが被った。


麻里

あ、お疲れ様です。。


広大

お疲れ様です。


麻里

あ、初日、どうでしたか?


広大

みなさん優しいですね!雰囲気良さそうです


麻里

そうですよね!


麻里の肯定に広大も笑顔を見せ、今後の意気込みを語り始めた。


広大

色々と、任せてもらえるといいな


麻里

うんうん


広大

あとテレワークさせてくれるみたいなのが嬉しくて!


広大はこれから新しい会社でどう頑張っていきたいかを、少し身を乗り出すようにして麻里に話していた。麻里は熱心に耳を傾けている。


エレベーターを降り、自然な流れで駅まで一緒に帰ることになった麻里と広大。そして、同じ方向の電車に乗り込んだ。

車内はそれほど混雑しておらず、二人は向かい合うように立っていた。


麻里

あ!すみません、私、声デカくて!!


自分の声の大きさにハッとし、麻里は慌てて謝った。


広大

いや、大丈夫ですよ


広大は気にしない様子で、麻里の話を聞き続けようとする。

麻里が何か話そうとすると、広大は顔を少し麻里に近づけ、真剣な眼差しで耳を傾けた。


麻里

(かっこいい。。目と鼻が見える。。

綺麗な顔。。)


予想外の距離の近さに、麻里の心臓は高鳴る。ドキドキしながら、それでも麻里は広大に何かを話していた。

そうして3駅ほど進んだ頃。


広大

あ、自分ここで乗り換えなので


麻里

はい!お疲れ様!


広大は軽く頭を下げて、電車を降りていった。

一人になった麻里は、胸のドキドキがまだ収まらないのを感じていた。


麻里

仲良くなれるといいな


この時の麻里は、まだ「同僚として仲良くなれたらいいな」と、漠然と思っていただけだった。しかし、広大の整った顔立ちと、不意に見せる真剣な表情が、麻里の心に確かな印象を残していた。


翌日。

麻里は自宅でテレワーク、広大はまだPCやシステム環境の準備が整っていないため、オフィスに出社していた。

麻里は自分の業務に少し余裕があったため、昨日出会ったばかりの広大のことが気にかかっていた。


麻里

(多田さん、今日は一人で出社か……。最初は申請関係とか、何を見ればいいか分からなくて困るよね)


麻里はメッセージツールのチャットを開き、広大にメッセージを送った。


飯嶋麻里

多田さん、お疲れ様です!

交通費とかの申請はこちらのリンクからですね。

あと……私が入社したてのときは、この共有ドライブの資料を読むように言われました。よかったら見てみてください!


多田広大

ありがとうございます!


広大からの即レスに、麻里は少しホッとした。

直接会えないテレワークの日でも、こうしてメッセージツールを通じて広大をサポートすることで、麻里の中で彼に対する「助けてあげたい」という気持ちが少しずつ芽生え始めていた。


大企業ならではの、月一回の社長挨拶。全社員が会議ツールで視聴する中、麻里は新卒2年目の鈴木達人、そして広大と一緒に、新しいツールの導入作業を進めていた。

会議ツール画面に映し出される部長の顔を見ながら、麻里は少しいたずら心が芽生え、自分の端末のテキストエディタにこっそり文字を打ち込んだ。


麻里

あの社長、お顔強烈だったでしょw


それを横から見た鈴木は、苦笑いしながら小声で返した。


鈴木達人

ノーコメントで、、


麻里

(あ、しらけちゃった?!)


少しやりすぎたかな、と麻里が思っていたその時。隣にいた広大が、ふいっと麻里の端末の方へ手を伸ばしてきた。


広大

そう言うこと言わないの♡


広大はいたずらっぽく、でも優しくそう言いながら、麻里が打ち込んだ『あの社長、お顔強烈だったでしょw』という文字をデリートキーで消した。


麻里

(多田さん、!可愛い!!)


その仕草と、語尾に「♡」が見えるような茶目っ気のある言い方に、麻里は思わずキュンとしてしまった。


その後


作業の合間、麻里は先ほどの自分の言動が気になり、鈴木にこっそり相談した。


麻里

多田さんに変な人って思われましたよね?


鈴木達人

大丈夫だと思いますよ。多田さんも楽しそうだったし


麻里は少しホッとしたものの、広大が見せたあの「可愛い」振る舞いが頭から離れなかった。


社長昼礼での「お顔強烈」発言以来、麻里の心には小さな不安が居座っていた。


麻里

(多田さんに、変な人って思われちゃったかな……。あんなこと書かなきゃよかった……)


そんな後悔を抱えつつも、広大のテレワーク環境が整い、二人はそれぞれの自宅から業務に入るようになった。広大はプログラミング研修に集中し、麻里は比較的落ち着いた時間を過ごしていた。

チームのメンバーが集まるメッセージツールの「教育スペース(チャットルーム)」。そこへ、チーム長から指示が飛ぶ。


チーム長

飯嶋さん、ちょっと手が空いてるなら「運用管理ツール」を触ってごらん。今後のために慣れておいて


飯嶋麻里

承知致しました。


その直後だった。麻里のPCの右下に、新しい通知が表示される。スペースではなく、広大からの**「個別チャット(DM)」**だった。


多田広大

運用監視ツールって何ですか?


麻里


(え……多田さん!? みんながいるスペースじゃなくて、個別に私に聞いてくれるんだ……。)


広大が、わざわざ自分を選んで質問してくれたという事実。

「変な人と思われたかも」という不安が、パッと明るい期待に変わるのを感じた。






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