時は、静かに流れます。私たちの意思とは関係なく。けれど、その流れが向かう先は、必ずしも「前」だけとは限りません。時に後ろへ、時に横へ、私たちの想像しない方向へと、気まぐれに流れていくこともあります。この物語は、時の流れの気まぐれの末に、「やり直し」でも「奇跡」でもない場所へ辿り着いてしまった一人の視点から描かれます。流れに抗うことも、流れを操ることもできないまま、それでも人は、何を抱え、何を選ぶのか。――時の流れのままに。As time goes by