第9話 ゴブリン2体同時討伐!!
そこからしばらく歩いていると前方にふたつほど魔族マークが点灯しているのに気づく。
今のところ1匹ずつしか倒したことがないし、戦闘も1回しかしたことが無い。2回目の戦闘だと、難易度が2倍になるという訳ではなく数倍にも駆け上がるというが大丈夫か?
俺はそんな不安を紛らわそうと唾を読み込む。
「みんな待って!! 100mほど前方に魔物の気配。多分あれはゴブリン!! みんな、戦闘体型撮るよ!!」
「今回はこの男に任せればいいでしょ。この森で生き抜く力を見るにはちょうどいい相手でしょ。そもそもオークなんて滅多に出ないんだから。」
「行けそうかな?」
少し不安な表情を浮かべながら俺に話しかけてくれるシア。その後ろでユイが俺のことを睨み散らかしているのが気になってしょうがないが今はそんなことを考えている場合では無い!!
とりあえず武器は今まで通り無い。ここで手作りしてしまっては100メートルしかないのでバレる可能性もある。だが、素手で勝てるなんて思ってもいない。素手で殴るなんてしたらこっちの骨が折れ、高い金が借金に+されるだけ。
ならどうするか。
そんなの蹴り殺すだけだ!!
俺はゴブリン達に奇襲するため姿勢を低くしてゴブリン達に近づく。
もちろんここでバレたらこっちがやられる可能性があるがここは森なので木に隠れながらだとバレにく。
その性質を使って20メートルほどまでやってきた。
相変わらず心臓音がうるさい。魔物と戦うと考えると大声でうるさいと叫びたくなるほど心臓音がうるさく響く感覚がある。
落ち着け。もう一か八かしかないんだ!!
俺はここらを水魔法で土を湿らせ滑りやすくしたあと、ゴブリンたちが見えるように立ちながら近くにあった石をゴブリンにぶつける。
案の定怒ったゴブリン2匹は棍棒を手にたたきつけながら「キィ!!」と叫び俺の方に向かってくる。
俺は今いる場所から少し後退し、ゴブリンがやってくるのを待機。
そして、俺がしかけた罠にまんまくはまりゴブリンたちは湿った土の上を思いっきり走りそのまま転んでしまった。
転ぶと同時に2匹共棍棒を近くに投げてしまったので俺はゴブリンを踏んずけてから棍棒2本の回収をする。もちろんそれを待ってくれるゴブリンでもない。
踏み潰されたことにより怒り狂っているゴブリン。それに対しリーチのある武器、そしてレベルアップしたばかりの俺。
勝つのは当然だろう。
恐怖を胸にしまい込み、1本は収納魔法、もう一本を両手で握りゴブリンに近づいていく。
2匹も近づいて来て殴る素振りを出すと両手を頭の前で交差したので俺は1匹を垂直で蹴り腹を抱えている間にもう片方のゴブリンが俺に向かって手を伸ばしているのでその手を思いっきり棍棒で叩く。
痛かったのかすぐに手を引くが俺はこれでは終わらない。
そのままゴブリンに近づき、頭が空いたので頭に棍棒をあげそのまま振り落とす。
棍棒は粉々になるが肝心のゴブリンは脳がやられたみたいでそのまま時間とともに死んでいった。
仲間が死に「ギィィィ!!」などというゴブリンだが、俺は先程倒したゴブリンの時に自分のレベルアップした成長具合を見れたのでそのままもう1匹に向かって走っていく。
こっちのゴブリンは両手で俺のことを捕まえようとしてきたので手のくるぶしで片手を弾きそのままもう片方の手で驚いているゴブリンの顔面を殴る。
もちろん本気だと骨折といいそうなので70パーセントぐらいの力だったが……。
「いってぇぇぇぇ!!」
ゴブリンが倒れその後両足で何度もふむとそのまま死んで行った。
とりあえず2匹同時討伐完了!!
レベルアップは……。レベルアップは……。
まだでした……。
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