マジティスト Appendix

ショウ=ヘイ

設定資料集

📌 主要キャラクター紹介(読者向け簡易版)

■ アスタリッド・エレナ・カラン(アスタ)


――科学が捨てた“揺らぎ”を信じた研究者


近未来の研究都市ARCで働く若き女性博士人材。

AIが「外れ値」と切り捨てた一度きりの異常データに執着し続けたことで、世界の常識と衝突する。


感情表現は不器用だが、

「分からないものを分からないままにしない」という一点だけは誰よりも頑固。

極限状態の中で、彼女だけが“魔素”を直接観測・再現する力に目覚める。


キーワード:

外れ値/揺らぎ/観測者/凡人の執念


■ LIPT: Laboratory Intelligent Parallel Tutor(リプト)


――アスタをサポートする研究補助AI


ARCから研究者に支給される監査型研究補助AI。

論文作成、実験管理、健康監視までこなすが、

アスタとの長期使用により、次第に“人間的な言葉”を学習し始める。


合理性の象徴でありながら、

いつしか「未知を観測したい」という、

AIとしては異常な欲求を示すようになる。


キーワード:

合理性/監視AI/逸脱学習


■ 相原 星璃亜(セリア)


――現実と人間性を繋ぎ止める親友


医療現場で働く臨床神経検査技師。

研究に没頭するアスタを、現実へ引き戻す存在。


理屈よりも人を優先し、

危険な研究の怖さも、その価値も理解している。


キーワード:

親友/現実側の視点/安心感


■ カイル・モロー(カイル)


――AIを信じ、外れ値を切り捨てる男


アスタと同世代の博士人材。

AIの判断と平均値こそが正義だと信じ、

再現性のない現象を「科学ではない」と断じる。


アスタとは正反対の科学観を持ち、

事件後、その差は決定的になる。


キーワード:

合理主義/AI信奉/対立軸


■ 梁 東辰(梁 教授)


――才能を理解しているからこそ、止める人


アスタの指導教員。

かつて非常識な研究で挫折した過去を持ち、

だからこそ、彼女の危うさを誰よりも理解している。


厳格だが冷酷ではない。

科学と倫理の「現実」を体現する人物。


キーワード:

倫理/制動役/大人の科学者


■ 刑事(ARC治安局)


――科学の外側から来た“普通の正義”


ARC治安局所属の刑事。

研究者でもAIでもない立場から、

命の危険と社会の現実を突きつける。


アスタを守りながら、

魔素事件とノウスの背景を読者に示す案内役。


キーワード:

社会的リアリズム/保護者


■ トーレン・キャッセル


――世界が求める“危険な天才”


海外企業Aether DynamicsのCTO。

フォーラム事件後、誰よりも早くアスタに注目する。


礼儀正しいが情熱が制御不能。

倫理より現象を優先し、

彼女を世界研究へ引き上げる触媒となる。


キーワード:

狂気の天才/外の世界


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🏢 組織・勢力紹介

■ Advanced Research City (研究都市ARC)


――安全と管理を最優先する研究都市


日本に存在する巨大研究都市。

魔素研究の世界的拠点であり、

研究者は監査型AIに常時管理されている。


過去の人体実験の悲劇から、

「再現性と倫理」を何よりも重視する。


■ NOUS(ノウス)


――過去の犠牲者が生んだ過激派


100年前の魔素人体実験の生存者・末裔による組織。

科学とAIを「人を道具にする存在」と憎み、

研究施設への武力行動を繰り返す。


彼らの暴力は正義ではないが、

怒りの根には確かな悲劇がある。

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次の更新予定

2025年12月30日 21:00
2025年12月31日 21:00
2026年1月1日 21:00

マジティスト Appendix ショウ=ヘイ @VanirsDiscipleShohei

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