16年間執筆し続けている作者が作品の完成度を高める方法を考えてみた
モンブラン博士
第1話
初めまして。モンブラン博士です。
私は16年間、ひたすらに執筆活動を続けてきました。
もうすぐ執筆歴17年になる私が、どうすれば作品の完成度を高められるかを考えてみました。
私の経験から何か創作の完成度が高まるヒントが見つけられたら幸いと思って書いてみました。
作品の完成度を高めたい。
私ならずとも執筆をしている者なら一度は思ったことがある願望だと思います。
私も毎日考えております。
私が好きになる作品は、どれも非常に完成度が高いです。
何回でも読みたくなる。アニメや映画なら何回でも観返したくなる。
では、なぜそう思うのかと言いますと、完成度が圧倒的に高いからだと思うのです。
どうすればこれほどの完成度の作品を生み出せるのか。
考えながら何度も読み込んだり、視聴したり、それでも答えが見つからずに苦悩する毎日のなかで、ふと思いました。
私に足りないのは構成力ではないか、と。
同じテーマ、同じ登場人物数、同じ文字数で書いても差が出る。
ではその差はどこから出るのかというと構成力ではないかと思ったのです。
不必要なシーンを省き、必要なシーンだけを最適に書き読者を惹きつける能力。
伝えたいものを正確に伝えられる能力。
そして何から先に見せるのかという順番。
これが構成と言われるものの正体ではないかと思っています。
翻って、私の場合はどうなのかと思いました。
私は基本、どのような作品でも2日以内に完成させるように心がけています。
頭に浮かんだ映像をひたすらに書く。これだけをずっと続けてきました。
ノリと勢いのままに最後まで書けるのはメリットなのですが、完成度というとどうしても落ちる可能性があります。
では、完成度を高めるにはどうすればいいかといいますと何度も読み返し、改稿を重ねることなのですが、ここに落とし穴があります。
ウェブ小説だと執筆速度が命です。速ければ速いほど読まれる確率が高まります。
すると作者は読まれたいので速くことだけに集中してしまいがちになります。
その結果、完成度が落ちてしまうことになると思うのです。
完成度は高めたいが更新速度が落ちてしまう。書いた作品は速く読者に読まれたい……このジレンマが完成度を低めているのではと思っています。
そしてもうひとつが、改稿前のほうが面白かったと言われるのではないかという不安です。作者は自分では最高に面白いと思っていても、読者からすればつまらなかったり、作者からすればつまらないと思っても読者にとっては最高に面白い作品であったりするわけです。見極められるかは本当に難しい問題で、だからこそ悩むのです。
構成力と完成度を高めるには客観的視点が欠かせないとよく言われますが、これが非常に難しい。
書いているときも読み返しているときも、やっぱり自分の作品って最高に面白いって思ってしまうのですよ。
軽い誤字脱字とかを見つけたら修正できますが、物語の構成となると気づけないことが多く、他者の目が必要になることも多々あります。
私は書く前に無数の選択ルートが頭の中に現れて、自分が最高に面白いと思ったものを選んで書くようにしていますが、読者と自分の間にズレがあると人気に繋がったりしなくなるものです。
全部の選択を書いて全部のルートで物語を書ければ最高なんですが、恐ろしく手間がかかりますからね。
手間と時間と忍耐をかければ、物語の完成度は圧倒的に上がると思います。
読者に早く読まれたいという欲をいかに制御して執筆活動に注力できるかどうか、そこが鍵になっているのではと思っています。
以上です。
16年間執筆し続けている作者が作品の完成度を高める方法を考えてみた モンブラン博士 @maronn777
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