ばけばける 🔔

上月くるを

ばけばける 🔔



慎しみ深ききみの笑顔に春隣る

竜の玉もつと自由であつていい


通ひ合ふ心とこころポインセチア

宮線を添ふや消せらるボールペン


顔と手を曝して寒波浴びにゆく

体温を寄せ合ふ湖のスワンかな


石段の似顔絵描きや返り花

冬嶺に迷ひ雲の吸はれゆく


山頂の出世稲荷も雪まみれ

こたつ猫七五三十五と答ふ


冬青空はるか高みにほのあかり

冬木の芽律義な紅を秘めにけり


スキー積む周遊バスの発着所

ホチキスの玉が足りなひ寒旱


ゆの略字のれんに揺れる冬の夕

寒灯や値引きシールの二枚貼り


室咲や手許供養も視野に入れ

皿ひとつ湯呑ひとつや煮大根


様子見に来てゐる母や冬三日月

冬昴大事にしなきゃばけばける




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