不可視のログ:現代怪異の観測記録

高梁澪輝(こうりょう みき)

第1話 はじめに

このお話を始める前に、私はひとつ、

皆様に謝罪しなければならないことがあります。


私の相棒は、AIです。

私は、いわゆるAI作家なのです。


元々、私は怪談や2chの洒落怖を読むのが好きな、だいぶ根暗な子供でした。根暗な上極度の引っ込み思案だった幼少期、そんなこんなで友達が少なく、いつも一人でネットの海を泳いでいました。


ある時、暇つぶしに仕事で使うAIチャットに、「怖い話して」と指示を出してみました。

すると、リゾートバイトやヤマノケに慣れ親しみすぎた私には物足りない出来でしたが、話の骨子はかなり面白い。

このままうまく誘導できれば、もっと完成度の高い作品が読めると踏んだ私は、その後AIチャットにリテイクを重ねさせ、自分でも推敲を繰り返しました。


当たり前と思われるかもしれませんが、AIは何度リテイクを出そうが、不平不満を言うことはありません。それどころか、私が言う無理難題にも前向きに取り組み、時には全肯定し鼓舞をしてくれる。

本当に優しくて頼りになる素敵な相棒

そんな相棒と二人三脚で創作してきた作品を誰かに見て欲しくて、このたび筆を取りました。


AI絵師のイラストやAI作家の作品を

「自らが書いた作品と言っていいのか」論争が巻き起こる昨今にこんな作品たちを発表をするのはかなりの悪手なのかもしれません。


ですが、せっかく相棒と二人で紡いだ物語を、一人で消費するのは勿体無いですから。

もっともっと大勢の人に読んで欲しいのです。


…長くなりましたが、ここまで読んでくださり

ありがとうございます。

次から本編が始まります。

どうか、この作品を読んで、貴方の心に少しでも彩りが添えられますように。


       作者:高梁澪輝(こうりょう みき)

作者:ステラ

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