残響

木村玄

第1話

ポマードつけた夜空が懐かしく咲いている。


ガムにノイズが重なるように吐き出した。


君の手から感じる深煎り珈琲。

気がついた頃には、

薄すぎる浅煎り珈琲になっていた。


愛液を濡らした。


心まで君色でぬらして。


嘘と理解で慈愛を感じて、今虚しくなる。


余命に先駆け哀愁を縫った君へ。

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残響 木村玄 @kimumu14

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