第65話 【公文書】受付記録2
【10月24日:業務日誌】
受付担当者:ソニア
天候: 曇り
新規受入組数:2組
特記事項: 本日、1組が「安らぎの村」へ出発。1組は1泊の滞在を希望。
備品管理: インク補充、業務日誌3冊、識別タグ20個
備考:本日は来訪者少なし。村が栄えるには、もっと新米冒険者が来なきゃ。ギルド長は王都に新米冒険者を派遣するように要請したらしいし、何とかなるか。本日も異常なし。
【10月25日:業務日誌】
受付担当者:ニーア
天候: 曇り時々雨
新規受入組数:3組
特記事項: 今日、1組が1泊の滞在を希望。残り2組は「安らぎの村」へ。
備品管理:羊皮紙補充、宿泊券30枚、蠟封セット
備考:本日も昨日に引き続き冒険者は少ない。ソニアによれば、王都へ要請したようだ。問題ないだろう。冒険者の遺族が1組、遺品を受け取りに来た。予備調査員のアイゼンが命を落としたらしい。やはり、予備は予備か。本日も異常なし。
【研究員のメモ】
プレハブ小屋の備品を確認した。
記録用紙、残りわずか。私の意識、残りわずか。
【研究員のメモ:追記】
学生が「先生、今日の業務日誌です。異常なし、と書いてください」と、血の混じったインクを差し出してきた。だが、私のペンが書いたのは「本日も収穫あり。異常なし」という一文だった。私は、佐藤としての記録を辞め、ニーアやソニアの同僚になったのだ。
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