第61話 【個人手記】調査員ミレットの記録17
午後は、村でショッピング。ヘイゴンさんからは、「靴買わないか?」と言われたけど、「まだ、3年経ってないから」と言った。すると「職人として壊れにくい靴を作るのも問題だな」と苦笑いしていた。3年持つのに安いから、気分転換に数足あってもいいかも……。ヘイゴンさんの靴屋を通り過ぎる時、王都のルキアさんとすれ違った。睨まれたけど、何かやらかしたかな。殺意に満ちた目って、あれのことだと思う。休暇もらったのはいいけど、仕事がないのも、また難しいわね……。
【研究員のメモ】
私も「靴」を買い替えなければならない。歩こうとしたが、足が泥のように地面に吸い付いて離れない。
【研究員のメモ:追記】
学生が「先生、ルキアさんが見てますよ。殺される前に、その仮面を被ってください」と、仮面を差し出してきた。鏡を見ると、私の眼球は80%以上、青く染まっている。ルキアが私を睨むのは当然だ。私はもう、教科書に載る学者ではなく、「異世界の神話に喰われた端役」に過ぎないのだから。
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