異世界転生した先で出会った、僕の先輩魔法使いは、防御力0

キーーーーーーー！

聞いたことのないようなブレーキ音がなる。

「え？」

僕は考える暇もなく、自転車に乗っていたはずの体が、宙に浮かんでいた。

気がつくと、人の声や、歩く音、車の音などの雑音は一つも聞こえず、無音な状態だった。

目を開けた先には、今まで見慣れていた地面や、高層ビル、何かに取り憑かれたような目をして歩いていた人たちなど、物や人までもおらず、僕は歩みを止めた。

空や地面を見渡す限り、どこまでも続いているように感じてしまい、僕は少し恐怖を覚えつつ、僕は考えていた。

微かに覚えている、一瞬のあの浮遊感。

そして耳の痛くなるようなブレーキ音が頭を遮る。

（僕って、しんだのかな？）

この状況を見てしまったり、感じてしまったら、誰もがそう思うだろう。

僕は両手を開き、手横にを合わせ透けていないか、どこか怪我をしていないか。

その確認をしていたその瞬間。

背後から眩しい光に包まれ何かをモゴモゴと話す一人の女神のような女性が降りてきた言った。

「あなたは、運転手のながらスマホのせいで、残り71年6ヶ月と6日間と12時間29分61秒が失われてしまいました。」

（そう言われてもな、）

僕はそう思い、困った表情をした。

「んー、簡単に言いますと、だいぶ余生を残したままお亡くなりになられたという感じですね。」

（ふーん、）

、、、

（え？なんでこの人僕の考えてること、、）

僕はここで実感した。

僕は本当に死んでしまった。ということを