匿名Aの日記〜匿名Aはロリコンである〜

@tokumeiA

朝が来る。

匿名Aと呼ばれる少年は重いまぶたを擦りながら目を覚ました。

両隣で寝ているロリを起こさないように慎重にベットから降り、朝風呂に入る。　

どこにでもいる陰キャ高校一年生の匿名Kの習慣を真似たものだ。

制服に袖を通し、朝ごはんを食べ、歯を磨き、顔を洗った。

そして、いまだに寝ているロリ達の朝ごはんを作り匿名Aはドアを開け、学校へと向かう。　　

その姿はまさに普通の学生そのものだった。　

実際に彼は[あの日]までは普通の学生だった。

しかし、彼が普通の学生ではないことを証明する連絡が黒い端末へと届いた。

スマートレンズに映るメッセージを確認するとそこには

《ダークナイツ／ロリ管轄班　任務発動》

と表示されていた。

彼は短くすっと息を吐き、周囲を見渡した。

周りには同級生の笑い声、空を舞う野鳥、犬の散歩をする通行人が流れている。

そんな日常を謳歌する学生を演じながら彼は放課後、その姿を変える。

教室が静まり返った時、彼は校舎裏の通信塔へ行き任務を確認する。

月光の下、夜風に揺れるブレザーが舞い黒い端末から低い声が漏れる。

> 「こちらダークナイツ本部。現地時間19時より作戦を開始する。」

──この国の治安を守る影の存在、《ダークナイツ》

そのロリ管轄班の少年、匿名A。

昼は学生。夜はロリの管理者。

誰も知らない“もう一つの顔”が、今日も静かに動き出す。

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