木漏れ日と子供たち

私と友達の4人で図書館に勉強しに行った日のお話。

勉強するとお腹が減ってきたので近くのスーパーでお昼ご飯調達をしに行くことになった。


スーパー近くの銀杏や他の木々がきれいな黄色、赤に移り変わり、時には枯葉が落ちてゆく。

そんな中、一際目立つ大きな紅葉が美しい木の下で、二、三歳ぐらいの男の子三人がものすごく楽しい、と言った表情を浮かべ、鬼ごっこをしていた。

勉強で疲れている私たちの脳に大きな木の下の温かい木漏れ日と子供たちの楽しそうな笑顔が染み付いていくような気がした。


あの空間はとてもあたたかくて、一生続くのではないか、三好達治の『大阿蘇』のように百年がこの一瞬の間にたってもなにもわからないのだろう、とさえ思った。


あの日、確かにあった、鮮やかな紅葉の下にいたあたたかい子供たちの幸せな空間。

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