第20話 処刑
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千葉県内の廃工場にサークルの連中を移すと、全員をトヨタハイエースから降ろす。
「膝撒け! 全員だぞ? 分かってんな?」
組員がそう言うと、学生たちは恐怖のあまり、膝を震わせながら、失禁してしまった。
そして、顔にかけていた袋を全員から外す。
その顔面は組員たちから暴行をされ続けていたので、男子女子問わず、打撃痕で痣だらけだった。
結鶴はその前でパイプ椅子に座り、足を組んでいた。
組員相手には怯えていたであろう、サークルのリーダーである水野は結鶴を見ると、痣まみれの顔面を歪ませ、震わせながら、同人を睨みつける。
「秋山ぁぁぁぁぁ! これは一体ーー」
水野がそう怒鳴りつけると、同時に同人のこめかみ目掛けて、ベレッタM950の銃弾を撃ち込む。
ギリギリかすめて、水野のこめかみから血が流れる。
「ひぃぃぃぃ!」
あれだけの暴行をされて、自分の立場が分かっているのか?
軽く、いたぶらないとその腐った根性を折ることは出来ないようだな?
「止めてよ! 結鶴君!」
銃声を聞いた後、水野が失禁する中で泣きながら由美恵がそうかなぎり声を上げるが、結鶴は冷静に「薬物のルートは?」とだけ聞いた。
「はぁ? 何だよ? それ?」
細山田が暴行という暴行を受けた後でも未だに自分を小ばかにした表情を浮かべるので、手始めに太ももを撃った。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
「状況が分かっていないようだな? 薬物はどこで手に入れた?」
水野と由美恵以下、その他、諸々の学生達が恐怖で体を震わせる。
「秋山・・・・・・お前は何者なんだ?」
そう言った、学生に結鶴は静かに近づき、ナイフを取り出すと、手の甲を思いっきり、串刺しにした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ! 何で! 何で! 聞いただけなのに!」
「必要の無い、質問をする度に俺はあんたたちの身体の一部分ずつを傷つける。答えろ。薬物は誰から手に入れた?」
ようやく、状況を察した、学生たちは沈黙を貫く中で、適当な学生を肩をベレッタM950で打ち抜く。
「あぁぁぁぁ! はぁぁぁぁぁぁ!」
「秋山・・・・・・お前! 仮にも俺たちの仲間だろう!」
水野がそう言うが、ベレッタM950の銃口を結鶴は当人に向ける。
「俺はあんたたちを捨てることが出来る」
「分かっていないだろう? 俺の父親はなぁ・・・・・・警察庁のーー」
水野の肩をベレッタで打ち抜いた。
「あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
水野の夥しい量の血が辺りに広がる。
「あんた、分かっていないな? 父親が偉いだけであって、あんたは無能なんだよ。もう一度、聞く、薬物のルートはどこだ?」
「分かった! 言う! 言うから!」
インテリ気取りの軟派な学生のメンタリティはしょせん、拷問に耐え得る程の物では無いのは知っていた。
「だから、縄を解いてくれよ!」
結鶴はベレッタM950の銃口を水野に向ける。
「分かったぁ! クラブだぁ! 六本木のアクロバットっていうクラブで遊んでいたら、組織の! 刑罰会の浅野とかいう奴に学内で薬物を広めろと言われたんだぁ!」
「何故、お前が刑罰会の人間と知り合いなんだ?」
「クラブのVIP会員だったからぁ! サークル仲間で遊びに行っていたら、向こうから接触してきて・・・・・・なぁ! 早く、ほどいてくれよ!」
アクロバットか・・・・・・
あそこは半グレの巣窟と言われている、六本木のクラブだったが、果たして、どう攻め入るか?
「製造工場については知っているか?」
「何だよ! それ? 知らないよ! 俺たちはただ、出来た薬を学内に広めるだけでーー」
どうやら、話しぶりと表情からして、本当に知らないようだな?
刑罰会の浅野の名を引き出せたのとアクロバットの存在を引き出せたのは良いが、そこまでだった。
潮時だな?
もう、こいつらには存在価値は無い。
「早くしてくれ! 話しただろう! なぁ、俺たちは仲間だーー」
言い終わる前に水野の頭部にベレッタM950の銃弾を撃ち込み、同人は即死した。
水野の脳味噌が辺りに飛び散る。
「ひっ、ひっ! 水野ぉぉぉぉ!」
「お前ぇ! 秋山ぁ! 人を殺したんだぞ! 分かってーー」
その学生の頭部にも銃弾を撃ち込む。
同様に脳味噌が飛び散る。
「止めてよ・・・・・・結鶴君! 私たち、同じサークルの仲間でしょう!」
由美恵がそう叫ぶ。
「人の出自を笑う奴とは仲良くするつもりなんか無い。全員死ね」
そう言って、結鶴は細山田の頭部を打ち抜いた。
クズどもの脳味噌が飛び散り、混ざり、もはや誰の者かは分からない。
判別する必要もないが?
何せ、クズどもの集まりなのだから?
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「父さぁぁぁぁぁん! 母さぁぁぁぁぁん!」
「何で、こうなるんだよぉぉぉ! 何で、こんな奴に殺されなきゃいけないんだよぉぉぉ!」
クズどもが喚いている。
それも、金を持ったクズどもだ。
そして、情報は得たのだから、後は組員たちに存分に楽しませれば、良い。
「お前ら、飽きたから、後はどうにでもしていい」
組員数十人が金属バットやナイフを持ちながら、結鶴の後ろから現れる。
「女もですか?」
「お前らへの報酬だ。ご苦労だった。存分に玩具で遊べ」
それを聞いた、組員たちは下品な笑いを浮かべる。
そして、結鶴はその場を後にすることにした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
男と女の断末魔の叫び声が聞こえる。
一つのバカ学生どものサークルを死という形で壊滅させるカタルシスは何と、甘美な快楽だろうか?
結鶴は嫌いで軽蔑する相手に暴力を振るって、命を大量に奪うという事の快楽に対して、恍惚にも浸りたい心境だった。
「殺し方が甘いです」
隣から宮崎がそう言う。
「そうか? 残虐さが足りないか?」
「えぇ、もっと、人体で遊び、生きたまま、解剖をするかのような殺し方をしないと、良いヤクザになれませんよ? 若は優しすぎます」
「堅気からしたら、十分、残忍過ぎるがな?」
結鶴は車に乗り込む。
「帰っていいか? 腹が減った」
「良いですね? 残忍さは足りませんが、人を殺した後に飯を食ってこそ、ヤクザですよ」
結鶴は微笑を浮かべる。
自分でも分かる程に歪んだ、片方の口元だけを動かす笑い方だ。
結鶴は今、確かに自分の中の暴力性を認識して、それを満たした事に満足していた。
続く。
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