さいはての聖女ポラリス
七草かなえ
第1部 とある一途な恋物語
序章 水晶のお告げ
第1話 水晶のお告げ
アタラクシアのほとんどの場所には、各地にそびえる『
だが。何事にも例外というものが存在するらしい。
神様の気まぐれか、
世界で唯一マナの恩恵を受けられぬ、その島国の名はエテルノ王国という。
世界地図の最西端に在ることから、『最果ての場所』とも呼ばれる先進国家だ。
エテルノ王国でも魔法は使える。ただしごく一部の人間のみだ。
地域ごとにエテルノ王国内各地にある神殿に祀られる『
聖女と、聖女と神殿を守る神殿騎士たちのみが、エーテルの世界では魔法を行使することができた。
現在聖女を務める女性は国内に十数名。修行中の身である次期聖女を含むともう少し増える。
『ポラリス・クライノート嬢を、シレンシオの次期聖女に選定する。繰り返す――』
今、エテルノ王国王都シレンシオにて、新たなる次期聖女が選定された。
選定を行うのは人ではない。
あらかじめ容姿や出生場所等いくつかの条件を満たした者は、行政の聖女候補一覧にリストアップされている。
だがそれ以上の選定基準は謎めいたままだ。
少女ポラリスが選定されたことに、彼女を知る人がそれぞれの反応を示した。
古くからの親友は、スマートフォンからしつこいくらい心配のメッセージをポラリスに送り。
学び舎でのクラスメイトでもある現在の友人たちは、揃って驚愕の悲鳴を小さく上げた。
娘であるポラリスを虐げてきた両親は、娘が不自由を強いられる聖女となったことにあろうことかほくそ笑み。
ライバル視していたとある少女は、内心で強く舌打ちをした。
ポラリスを選定した
ある者は驚いた。精一杯ポラリスの力になろうと決めた。
ある者は不安になった。何とかポラリスを支えたいと願った。
そしてある者は、ポラリスを□□□あまりに、彼女を守る守護騎士に志願した――。
さいはての聖女ポラリス 七草かなえ @nanakusakanae
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