「バットエンド」

ここはだれ?

プロローグ

十年前…日本のとある街にて突然発生した超常現象「腐神」が

発生して、死者648,117名 行方不明1名の甚大な被害を受ける

ことになった。

原理不明、何が起こるかわからないその「災害」は日本どころか、世界を震撼させた。

腐神を直接見たものは気が狂ってしまって、腐神の操り人形と

なり、人を惨殺する兵器と化してしまう。

また、その名称をMT(トラスと言われることもある)と言う。

この超常現象に対処すべく設立されたのが、「腐神対策機関」

通称JCIという組織。

主に避難、対策、研究、処理の4つを主軸に活動している。

そこに受験した僕こと対仮 京砂は、結果を伝える封筒を

アパートで、汗ばんだ手で3時間ほど握っている。

「うぅ…緊張するー!開けたくないなぁ…。…いや、大丈夫だぞ

京砂!この2年間お前は必死に努力してきた!それにもし不合格

だったとしても、お前は頑張ってたじゃないか!しかもまた2年後には試験がある!…だとしてもなぁ…。はぁ…一旦水、飲むか…」

そう言って腰を上げた時だった。

「うわぁっ!」

リビングで大きく一回転をかました僕は、手に持っていた湿った

封筒が千切れているのを発見した。

「あぁっ!ど…どうしよう…な…中身は無事だよね?」

そして中身を確認した僕は信じられないものを目にした。

「う…嘘だろ…何だこれ!」

震えていた声はどんどん跳ねるような声になっていく。

そこには…

「ご…ごごごご、合格!?」

その瞬間…僕は全ての神様に感謝したが、その直後に気まずくなってしまった。

「あぁ、そうだった。全ての神に感謝なんて罰当たりだよな。

うーん、じゃあ…シャーペンと消しゴムの神様!ありがとうございます!」

僕はシャーペンと消しゴムの神様に全身全霊の感謝を捧げた後、

着信音が響いた。

「も、もしかして…」

メールの内容を見た僕は嬉しくて体が跳ねてしまった。

メールにはJCIの基地の場所と、集合場所が書いてあった。

{ちなみに説明しとくと、JCIはトラスに狙われやすいから念の為、基地を一般には公開していないんだ。}

そのメールを見た僕は合格したと言う事実をさらに実感することができた。

「な…なるほど、意外なところにあるんだな」

場所を示すピンが刺さっていた場所は…

「ま…まさか水族館にあるなんて思いもしなかったぞ。」


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