第24話

そんなふうに

自分の人生を

諦めていたが


ある時

千載一遇のチャンスが

俺に訪れてくれたんだ。


いや

チャンスというのは

当時の俺には語弊がある。


女性として

充実している

今の俺だから

チャンスと思えるんだ。


その時には

チャンスというより

一つの手段と

俺は感じていた。


15歳だった

俺は高校には行かずに

少年院から出たばかりだった。


出所が予定より

早かったために

まだ悪仲間たちは

俺の出所を知らなかった。


久しぶりに

シングルマザーの

母親とゆっくりと

実家で過ごしていた。


俺にとっては

悪仲間から離れた

久々の平穏な時間だった。


しかし

近いうちに

不良仲間たちは

俺の出所を知るはず。


そうなれば

また奴らとツルんで

悪いことをするだろう。


そして

18歳になれば

そのまま暴力団の

構成員にされてしまう。

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