刑務所にて

不運河漆黒

第1話 死と出会い

「まだ死にたくない」

 死刑囚の男が呟く。

 死刑囚の男の願い虚しく、同僚Aたちとボタンを押す。

 ボタンを押すと、ガタンと床が開く。

 死刑囚はもう動かない。

 それを見て、同僚Aが罪悪感を抱え気を落とし、

 同僚Bに励ましてもらっている。

 同僚Aが気を落としたを見て、

 俺(美村切次)は、(どうして気を落とすのか?)と疑問を持つ。

(なぜならば、悪い人間を殺して何が悪い)と思っているからだ。

 悪い人間を殺して俺は優劣感に浸っている。

 今日もまた俺に殺される囚人が来る。

「おい、聞いたか?次に来る囚人はヤバいらしいって」

 同僚Bが、俺に話しかけてくる。

「どうヤバいんだ」

 っと俺が聞くと、同僚Bが、

「ソイツは、ある国の重大犯罪の関わっていて、異名は犯罪芸術家って呼ばれているらしい」

(ふ~ん、俺には余り関係無いな)っとその時の俺は考えていた。

 数日後、俺は刑務所を歩いていたら、

「あ!!先生見つけた」

 15歳くらいの少年ような囚人が言ってきた、

「444番静かにしろ」 

 看守が怒鳴る。

 俺は、無視して通り過ぎようとすると、

 通り過ぎる直前に、

「薫さんは元気ですか?」

 と囚人が言ってきた。

 俺は、(なぜ薫のことを?)と思い振り向くともうそこには居なかった。

 俺は疑問に思いつつ仕事に戻る。

 数時間後、

「コラ、何してる」 

 看守が刑務所全体に響く声で怒鳴る。

 俺は(何だ?)と思い、怒鳴っている方向に向かった。

 向かったら、看守たちが444番の独房に集まっている。

 俺は、看守たちを分け入って独房の中を見ると、

 そこには独房の壁に女神が自分の首を絞めている絵が描かれていた。

 その女神の顔をよく見ると俺はえずき、

 トイレに駆け込んだ。

 俺がトイレに駆け込んだのを見た同僚Bは、

「どうした大丈夫か?」

 と心配された。

「大丈夫だ」

 俺は言った。

「何かあったのか?」

 同僚Bが聞いてきた。

「絵を見たか?絵の顔が薫だったんだ」

 俺はえずいた 理由を話した。

「薫って行方不明の…」

 同僚Bが青ざめた顔で言った。

 俺は、(どうして薫を殺した時は誰も居なかったはずなのに)

 と思い仕事に戻った。

 この事件がのちのち俺の完璧な人生を壊していくとはその時の俺は思ってなかった。











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