【比較神話学】神を生む

くるくるパスタ

最初の雑談

今回のテーマは「神の生まれ方」です。

古事記でも、神はいろんなきっかけで、色んなところから生まれますよね。

夫婦から生まれたり、体を洗ったら生まれたり、誓約(うけい)から生まれたり。


でも、古事記は明確な「政治的意図」を持って編纂された書物です。

天皇の系統を正当化する目的があります。

国譲りをクライマックスとして、そこから各種豪族のアイコンである神を配置していきます。生まれ方も能力も、意図があっての事。

なので、古事記を研究しても「一般的な神の生まれ方」を知ることはできません。


じゃあ、逆に、世界の神話を見まわして、「神の生まれ方」をリストアップしちゃおう。そのリストを基に日本神話の神々を見たら、「日本にだけある」「日本にだけ無い」神の生まれ方、というのがあるんじゃないか?


それがこの調査の始まりでした。

リストアップは絶大なパワーを持つAI「Claude」にお願いしました。

WEB検索で、あっというまに世界の神話を多言語で検索して、まとめて、比較して、語ってくれます。

僕もそれなりに軌道を修正したり、矛盾を指摘したりしてがんばりました。

あと、課金もがんばりました(笑)


結果はかなり満足いくものになりました。

日本神話に「無い」タイプの神生み神話がありました。

これはハッキリと「日本らしさ」の特徴を反映している気がします。

詳しくは本文で。


もうひとつ、「日本神話にだけある」タイプの神生みがありました。

こういうのは、比較神話学としては、怪しいのです。

創作の匂いがプンプンしますね。


記紀は政治のための創作神話なのですが、どこが一番の創作なのか。

ポイントは、「あーっ! あそこか! 俺も変だと思ってた!」っていうところにありました。

世界の神生み神話リストと突き合わせると、そこだけ「はまらない」んですよね。

パカパカ浮いてるんです。だから一目瞭然です。


これは、僕としては、かなり面白い調査になりました。

納得です。


長いし文字も多いので、お疲れにならない程度に、目を通して頂けると嬉しいです。


では、次から本文です!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る