津軽へ旅
島尾
1日目 動機
もう退職なされた津軽出身の女性Oさん。この人は性格が良くなく、旦那様と仲がよくなく、金欲が少々目につき、酒を飲む頻度が多いようで高血圧に悩まされている。そして今、五十路を迎えようとしている。それでも目鼻立ちが整っていて、スタイルが良く、明瞭に言葉を発し、頭脳明晰で、正義感がある。何よりとても明るい。
太宰治は津軽出身である。この人のていたらくときたら呆れ果てるところがある。女、女、女。女と一緒に死亡しようとして自分だけ生還する。なぜ彼がここまでクズになれたのか、それは遺伝の部分もあると思うが、環境の面もかなり大きいはず。幼少期から青年期、周囲にいた女たちが彼を腐敗させる毒薬の塊を植え付けたかもしれない、そう思った。
もし津軽にOさんのような女性ばかりがいたら、女に目がくらむ男が頻発してもおかしくないと考えている。Oさんは「まだ49です」と言ってしまうような素晴らしい方で、女として見るには時間が悪さをしている。ただしこれが21だとどうだろうか。きっと、女として見て女として喜ばせようと思う。実行するかは別として。
1日目、ただ家からホテルに移動しただけで終わった。今は「相棒」を見ながらこれを書いている。弘前は雪が降り積もり、夜なのに街灯が雪の平地を照らしてやけに明るい。飲み屋から出てきた若い女の人たちは、訛っていたものの、色気がたっぷりあった。雪の中でペラペラしゃべり、信号が青なのに気づいていなかった。そして色めきの帯を引きながら向こうへ去っていった。その1時間ほど前の話。新青森 - 弘前の電車の中、おしゃれの大盛りのごとき服を着た、妖艶かつ元気な人たちがいた。綺麗な髪の毛が十分あるのに、襟に毛が生えた服を着て、明らかに自分の美貌を他に見せつけているようだった。
津軽の方は、出しゃばり、自己主張激しめ、などとネットで書いてある。私はそれを決して醜悪とは思わず、逆に美だと思う。Oさんは出しゃばりか不明ですが、自己主張がやや激しい(おばさん2人の仁義なき闘争を止めるついでに、彼女は私の背中におっぱいを擦り付けてきました。私は本当に何も感じませんでしたが、もし彼女が21だったら、と思います。そして私の年齢が24だったら、全身全霊でいかがわしい方面に誘うでしょう)。
さて、怒り狂って大きな声を撒き散らす美人は、もはや美人ではなく熊だと思う。めちゃくちゃ笑っていて、男には信じがたいような凡ミスをしても何もなかったかのように元気な雰囲気を崩さない美人は、まさに美人である。Oさんはかつてきっと美人だっただろう。今は美魔女または美母(内臓と性格は別)だが。
🍵
太宰治が女まみれになるために必要だった土地はどんな所なのか、実際に当地に赴いて確認しよう!
津軽へ旅 島尾 @shimaoshimao
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