後輩くんが真面目すぎて、ちょっと怖い話を聞いてほしい

音央とお

プロローグ

目の前の後輩は、生徒会室という場所にも関わらず、おもむろに学ランを脱ごうとした。

ボタンを外しながら、真面目な顔をして私に問う。


「とりあえず脱げばいいですか?」


固まっていた私が「はあ?」としか返せなかったのを許してほしい。


え? 意味がわからない?

そう、それならば。


ここに至るまでの経緯を、まあ聞いてくれ……頼むから……。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る