これは科学考証を厳密に楽しむハードSFではないと思う。詩的ファンタジーという感じで、非常にロマンチックで美しい。大宇宙という広大なスケールを持つ舞台を使って「誰かと会いたい」という小さな願いを切り取る。読後感スッキリの、良いボーイミーツガールでした。
この作品は一言で言うならば、宇宙のロマンと孤独を数千字の中に凝縮したような物語だと思う。かつて、BUMP OF CHICKENの音楽に陶酔した(している)人。もしくは、新海誠作品の世界観に脳を焼かれたことがある人。あるいは、映画「インターステラー」にのめり込んだことがある人。そんな人にオススメしたい、といえばイメージが湧くかもしれない。つまりはそんな作品でした。