第2話 雨宿り
カフェの二階。
女性が、窓越しに外を眺めている。
通りを、傘が行き交っていた。
黒、赤、グレー、そして透明なビニール傘。
ときおり、その隙間を縫うように、駆け抜けていく人もいる。
一人の男性が、向かいの軒先に駆け込んできた。
スーツに、薄手のコートを羽織っている。
腕を組み、かかとを上げ下げしている。
彼は小刻みに揺れながら、空を見上げたり、スマホを見たりしていた。
そして、カフェの一階に視線を移したところで、動きが止まった。
表情は変えず、そのままカフェの方を眺めている。
少しして、またかかとを上げ下げし始めた。
途中、何度かスマホを確認したり、雲行きを伺う素振りを見せたりしたが、
視線はカフェの方に残ったままだった。
しばらくすると、カフェから駅の方向へ、小走りに向かう女性が出てきた。
彼はその後ろ姿を目で追った。
やがて空を見上げ、また小刻みに揺れながら、スマホを見始めた。
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