【9】情報提供-若尾ユウ(12)


Aさんの言葉、信じてるつもりだったんですよ!


マジですよ!


だって俺、全校朝会寝てませんもんっ!


お話、全部ちゃんと聞いてましたよっ!


つか、これガチなんすけどぉ……


先生とかでも、真面目に聞いてないのとかいましたからね?


数学の有森とか、鼻くそほじってましたし。


アイツ、ゴミカス野郎っすよ。


比べて俺なんかもう……ねぇ?


真面目なんですって、本当は。


あれっすよ、皆勤賞っすよ?


一年の時からずっとですよ?


すごくないですか?


俺、学校も勉強も部活も大好きですから!


いや……まぁ……


こんな顔で言っても説得力無いかもしれないんですけど……。


あーあ、笑わないでくださいよ……。


ほんと仕方なかったんですよぉ……。


反射的っつーか……。


めっちゃビビってましたしぃ……。


あんなん転がってきたら、誰でも足動きますってぇ……。


あのね頭ってね、すんごい固いんですよ……。


知ってます?


殴られた顔も痛いんですけど……、


蹴った右足もまだ痛いっす……。


ヒビとかではないんですけど……、


昨日も試合、休みましたわ……。


いやー……、


あの日は、もう最悪の1日でしたよ……。


え、他のこと?


あの日ですか?


すんません、なんも覚えてないです……。


なんかパニクってたのと、いきなり殴り飛ばされたので、それどころじゃ無かったんで……。


お力にはなれないですね……。


え、なんすか?


はぁ……忘れろも何も覚えてないんで……。


はい……。


あの……何処に行くんですか……?


あ、そうですか……。


……えっと。


……か、帰ってきます?


Aさんって……。


……。


……あー、そっすよねー……。


はぁぁ……。


また、どっか連れて行って貰いたかったんだけどなぁ……。

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