名付けの檻

探 KKG所属

プロローグ

 この世界には、「名付け」と呼ばれる技術がある。


言葉に意味があり、力がある。


その言葉を人や物の名として刻むことで、一時的に超常的な力を引き出すことができる。


それは祝福でもあり、呪いでもある。


強さを求めて過剰な名を背負い、自滅する者もいる。


その一方で身の丈に合った名を選び、長く生きる者もいる。


名付けは誰にでもできるものではない。


才能と想像力、そして制御する精神力が必要だ。


そのため、この世界には


名付け能力者を育成・管理するための学院


が存在する。


学院では定期的に試験が行われ、


合格した者だけが新たな名を得る。


名は力であり、身分であり、可能性だ。


これは、


名を集め、力を重ね、


やがて自分だけの在り方を選び取ろうとするある名付け能力者の物語である

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