第一部 キャラクター紹介
――森を越えた後の彼ら
【ゆう】
異世界に転移してきた料理人。
戦えない。派手な魔法も使えない。それでも火を起こし、鍋をかけることをやめなかった。
彼の料理には、魔力の乱れを“整える”性質があるが、本人はそれを特別な力だとは考えていない。
直すためでも、救うためでもない。
ただ――一緒に、ちゃんと食べるために。
未完成の調律者。 そして、待つことができる料理人。
【リシェル】
弓使いの少女。
危険な森の中で、自然と“守る側”に立った。
それは使命感ではなく、感情に近いものだった。
ゆうを信じる理由を、彼女はうまく説明できない。
ただ、一緒に食べると心が落ち着く。
だから今日も弓を取る。
あの人が、鍋を守れるように。
【セレス】
魔法学者。
理論と観測を重んじる知性派だが、 理解できないものを切り捨てる選択はしなかった。
ゆうの料理魔力を“調律”と名付け、 未完成のまま同行者として見守る道を選ぶ。
知性と優しさの境界で、 彼女は今日も考え続けている。
【もふ】
白くて丸い、もふ族の幼体。
言葉は少ないが、感情はとても正直。
こわいものと、あたたかいものをはっきりと区別できる。
ゆうの料理に強く反応し、そのそばを“安全な場所”だと感じている。
最初の相棒。
そして、物語の中心にいる小さな存在。
【観測者】
ゆうをこの世界へ導いた存在。
直接干渉はせず、ただ記録し、評価を更新し続けている。
彼女は気づき始めている。
これは救済ではなく、物語なのだと。
観測は、まだ終わらない。
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