詩5編 僕たちの明日は途方に暮れて
栗栖亜雅沙
君は目覚めるだろう君自身に
君は
幸せしか歌わない
幸せしか感じない
そうなったのは
君のせいじゃない
君は
確かにある部分不幸だった
けれど守られていた
とても強く
強い愛で
でも
愛は裏返し
とても窮屈
飛び立つことを恐れ
ゆがんでいた時期
強く愛し
強く憎んでいた
君は
とても上手に羽ばたいた
ひとりで
そして舞い上がろうと
空に届きそうなその刹那
願いは叶わなかった
戻ることを恐れるな
けれど
受け入れてはくれず
君は
いつしか帰ることを忘れてしまった
そして
音楽を忘れようとして叶わず
亡霊のように悩まされ続けた
君は光を見た
君へ差し込んでくる光を
その輝きを
君は目覚めるだろう
君自身に
音楽の喜びに
打ち震えるだろう
君がいて
君の音楽がある
君を必要としている人が
いる
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