聞き込み
@sy9980
第1話
私は十日間の休暇中にリフレッシュ旅行に出かけた。
温泉や森林浴などの自然を存分に満喫して、色々なお店をゆっくり見て回り、そこでしか味わえない名物も食べ歩いて、すっかり気分を切り替えることができた。
足取り軽く三日ぶりに帰宅すると、 私が住むアパートの下でミニパトが一台、回転灯を点滅させて停まっていた。
何かあったのかと心臓の鼓動は早くなり、あわてて階段を駆け上がった。
私の部屋は三階の角で、その玄関前に制服姿の警察官が一人立っていた。
「この階にお住まいですか?あの、少しお話を聞きたいのですが。
ほら、朝刊がたまってるでしょ?一人暮らしらしいから、中で倒れているかもと新聞店から通報がありましてね。
ご近所もお留守ばかりで、どなたもおみえにならなくて、困ってたんですよ。 郵便物や新聞がたまると、空き巣狙いのターゲットにもなって危なくてね。
えー、で、何号室の方ですか?」
新聞は取ってはいないと言ったら、彼は信じてくれるだろうか。
聞き込み @sy9980
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