事件や事故、事象や現象はそこにありますお皿を割る。水をこぼす。つまずいて転ぶ。そして…誰かに危害を加えるそんな事象の範囲を広げるためには?目撃者、つまり観測者がいればいいその数が多ければ多いほど些細なことでも大きな事件になっていきます被害があっても観測者が少なければ、卵は小さく生まれますでは、観測者がいなければ?その卵、墓場まで持っていきますか?
見やすいくテンポの良い作品でした!さっと読めてしまう!
まずは、その導入。探偵ドラマとか怪盗ドラマとか・・・何かが始まるぞ、と言うあのワクワク感があります。そして、誰よりもキャラの立った“博士”。「芸術家の卵」「作曲家の卵」「スパイの卵」このチョイスも面白いなあと思います。ラストは、ボサボサな博士が、なんともカッコよく痛快なまでに心に残ります。オシャレだなあ・・・。この博士シリーズ、あったらいいのに・・・。ぜひご一読くださいませ。
発想一発で読者の立ち位置をひっくり返してくる短編。「見ている側」が物語にどう関与しているのかを、講義室という閉鎖空間で鮮やかに成立させている。説明に逃げず、会話と状況だけで納得させる構成力が強い。短編SFとして、読み終わったあとに一段深く考えさせられる一作。