きれいな木
尼子猩庵
第1話
登場人物
白崎基一(37)(32)(29)……主人公
英麻(35)(27)……基一の妻
リナ(7)……基一と英麻の娘
才藤(32)……基一の高校時代の友人
倭子(32)……才藤の妻
圓藤(37)……基一の中学時代の友人
あけび(5)……圓藤の娘
○白崎家・中庭
真上から柔い光の射す四角な中庭。
真ん中に、一本の不気味な木が生えている。
非常に醜い木。
幹や枝は、あちこちねじくれ、ほどけかかり、剥がれかかり、瘤だらけで、ところどころ焦げたようになり、かびたようになり、腐ったようになり、葉っぱはふやけたミミズのようにぶよぶよと垂れ、かすかな空気の動きに、ゆっくりと揺らいでいる。
廊下から、ガラス戸越しに、悲しげな眼差しで、木を見つめる白崎基一(37)。
基一「……」
○才藤の家(五年前)
《五年前》のテロップ。
リビングで笑いながら話している、基一と才藤(双方32)。
倭子(32)も、才藤の隣で、反っくり返って笑っている。
基一、笑い終え、ため息をついて、
基一「いやー、ほんとに。馬鹿だったなァ……(目尻の涙をぬぐう)」
才藤「ああ……(遠い目)」
そのまましんみりと沈黙。
やがて基一がソファから立ち上がり、
基一「すまん、便所借りるぞ」
才藤「おう。そっち行って奥ね(と指さす)」
基一、廊下に出る。
○廊下
竹垣風のフェンスに囲われた庭からの外光が、ガラス越しに淡く射している。
リビングから出て来た基一、教わったほうへ歩きかける。
ふと、鼻をすんすん言わせ、きょろきょろする。
一瞬、庭を見て、そのまま二度見する。
基一の顔のアップ。
瞳に映る花盛りの木。
○庭
外からは完全に見えない、竹垣風のフェンスに囲われた庭。
嘘みたいにきれいな花をいっぱいに咲かせた一本の木。
花ばかりがクッキリしていて、黒々した幹や枝や葉は、ぼやけている。
○廊下
放心状態の基一。
基一(ナレーション)「そのような花は、見たことがなかった。まるで、起きたら忘れる美しい夢を、目が覚めたあとも見続けているかのような気分だった……」
○庭
幹や枝や葉はぼやけたまま。
これでもかというくらいに咲き誇る花々。
○イメージ・基一の心の中
ベッドの上で目を覚ます基一。何か探すようにあちこちまさぐる。
上体を起こし、布団や枕をめくる。やがて探しやめ、ため息をつく。
フェードアウト。
フェードイン。
ベッドの上で目を覚ます基一。何か探すようにあちこちまさぐる。
その手に、優しく触れる、しなやかな女性の手。握り合う手と手。
○廊下
庭を見つめている基一。
その瞳に映る花盛りの木。
○庭
と、ぼやけていた幹や枝がだんだんクッキリ浮かび上がる。
それは、非常に醜い。(前述の通り)
幹や枝がクッキリするにつれて、花はぼやけ始める。
○廊下
基一、険しい顔になる。
基一(ナレーション)「しかし、その幹や枝や葉っぱは、たいへん醜かった。――……ただ、その醜さは、その花の傍にあっては、何の問題でもなかった。その醜さは、それでよかったし、そうでなければならなかった。――そのように感ぜられる自分が、私は、たいへん喜ばしかった……」
○イメージ・基一の心の中
ベッドの上で、目を開ける基一。
ふと見れば、握っている女性の手が、今しもボロボロと崩れてゆく。
肉が見え、骨が見える。
恐怖に駆られ、手を振りほどく基一。次の瞬間、寝室には誰もいない。
慌てて起き上がり、むなしく探し回る基一を残してフェードアウト。
フェードイン。ベッドの上で、目を開ける基一。
握っている手がボロボロと崩れてゆく。今度は手を放さない基一。
向こうが手を引こうとしても、放さない。
だんだんと、美しく戻る手。
指を絡め合わせて、より深く握り合う手と手。
白やかな女性の後ろ姿。
その顔を見上げる基一。
○庭
ぼやけかけていた花々がクッキリと戻る。
非常に醜い幹や枝はふたたびぼやけ、黒々したシルエットのみとなる。
○廊下
恍惚としてほほ笑んでいる基一。
と、何か見つけた様子。
○庭
咲き乱れた花。一輪がアップになる。
花びらの陰に半ば隠れるようにして、一粒の実がぶら下がっている。
小さいけれど、ぷっくりと太り、今にも破裂するか、落ちるかしそう。
○廊下
実をじっと見つめ、ふとリビングを振り返る基一。
口に片手を当て、庭を指さして、何か言おうとしかけるも、思いとどまる。
基一(心の声)「――しかし、断られたら? そのあとはもう警戒されて、盗むことも出来なくなる。確実に手に入れるには、今しかない……」
基一、そっとガラス戸の鍵を下ろし、ゆっくりと庭へ滑り出る。
思わず目を閉じて、香を胸いっぱいに吸い込む。
気を取り直し、置いてあるつっかけも履かずに、抜き足差し足で木に近づく。
一瞬、圧倒的な花々に見ほれ、忘我に沈みかける。
かぶりを振り、人目のないことを確かめると、実に手を差し伸ばし、くりくりと回してもぐ。
基一、実をポケットにねじ込むと、抜き足差し足で廊下へ戻り、ガラス戸を閉めて、トイレへ急ぐ。
○玄関
上がり框に腰掛けて靴を履いている基一。
廊下に並んで立つ才藤夫妻。
才藤、駄々をこねるように、口をとんがらかして、
才藤「なあ。やっぱり泊ってけよう。つまんねえよう」
基一「いや、ありがたいけど、今日は帰る」
才藤「(基一をジト目で見て)あァあ。『妻子、帰省中につき』か。これから自由を謳歌するんだな?」
才藤、目を閉じ、かぶりを振り、感に堪えないというふうで「カーッ」とうなって、
才藤「羨ましいッ」
倭子、夫のこめかみにグリッと拳を食らわせ、
倭子「(基一を見て)家の用事で、忙しいのよね? 奥さんが出かける前よりキレイにして迎えるのが、最低限の礼儀だもの。家に帰って来るまでが帰省よ」
才藤「(妻のこめかみにグリッを返して)遠足みたいに言うな」
基一、荷物を持って立ち上がると、夫婦に軽く頭を下げて、
基一「それじゃ、お邪魔しました」
外へ出る。
○白崎家・廊下
ガランとした四角な中庭を見下ろす基一。
ポケットから、盗んで来た実を取り出し、見つめる。
○白崎家(さらなる回想)
新築家屋。
しかしリビングやキッチンなどは、既にある程度の生活感。
中庭だけ異質に真新しい感じ。
乾いた土がむき出しの中庭を並んで見下ろす基一(29)と、おなかの大きな英麻(27)。
英麻「――それで? ひらめきはまだ来ないの?」
基一「(ゆったりと腕組みをし、鷹揚にうなずいて)まだだな」
英麻「(ちょっと不愉快の色を見せて)無理してこんな不自然な中庭、作ったんだから――」
基一「(さえぎるように)はじめがカンジンだからな。ヘタなものに凝りたくないのよ。じっくり待つこと。真実のひらめきが、向こうからやって来るまで。それまではこのまま、無限の可能性が充満する空間だけってのも、まあ悪かァないさ」
英麻「……」
(さらなる回想終わり)
○中庭
ガラス戸を開け、はだしの足を踏み入れる基一(32)。
地面にしゃがみ込み、土をなでる。
それからそちこち目を這わせ、ぶつぶつつぶやく。
指さしたり、指折り何か数えたり、計画を立てるふう。
(後日)
中庭の中央には、円形なレンガの花壇がある。
その周囲は、石畳ふうのタイルが敷き詰められている。
いざ実を埋める基一。
花壇の土の真ん中を掘り、実の上下を確認して穴の底に置く。
そっと土をかぶせて、軽くぽんぽんする。
ややたっぷり目に水をやって、腰を伸べ、満足げに見下ろす。
○イメージ・基一の心の中
くだんの花が咲き乱れ――幹や枝はぼんやりした輪郭のみ――ちらちらと花びらの舞う中庭。
○中庭
早送り映像。土を割って芽が出る。
双葉からぬるぬると育ってゆく。
昼と夜の明滅。
バタンバタンと踊るように、苦しむように右へよじり左へねじり、醜い木が育ってゆく。
○中庭(現在)
《現在》のテロップ。
真上から柔い光の射す四角な中庭。
真ん中に、一本の不気味な木が生えている。
非常に醜い木。(前述の通り)
廊下から、ガラス戸越しに、悲しげな眼差しで、木を見つめる基一(37)。
基一「……」
基一(ナレーション)「五年の歳月が経ち、木は、才藤の家の庭に生えていたのと同じくらいの大きさにまで、成長した。けれども、あの花は一度も咲いていない。つぼみがついたことさえ、まだない……」
醜い木。
基一「……」
基一(ナレーション)「激烈に醜い幹と枝と葉ばかりが、たくましくたくましく、育っていた。ただ一つよかったことと言えば、見た目に反して、悪臭がしないということだけだった……」
醜い木。
基一「……」
基一(ナレーション)「ところで、この木は自然とここまで育ったのではなかった。とりわけここ数か月で、爆発的に成長したのである……」
○中庭・夏の夜(回想)
《数か月前》のテロップ。
風呂上がりの基一、濡れ髪をタオルで拭きながら、中庭を覗く。
まだずっと小ぶりな木が、激しい醜さをまき散らしている。
ふと英麻(35)が、基一の隣に立ち、腰に手を当てて、
英麻「これが、『真実のひらめき』ってわけか」
基一「(一瞬沈黙ののち、毅然たる感じで)もう少し待ってくれ。きっとわかるから。いったい俺が、何をしてるのか」
何か答えようとする英麻。
しかしリビングから娘リナ(7)の呼び声。
英麻、肩をすくめて基一を見上げ、むしろ同情するような眼差しで夫の腕に軽く触れると、リビングへ去る。
基一、中庭へ向き直る。
そこへ、ブウン、バチン。ブウン、バチン。という音。
一匹のカナブンが中庭へ迷い込み、室内の明かりを目がけてガラス戸にぶつかってはひっくり返っている。
基一、中庭へ出て、カナブンを拾い上げる。
足をいじいじと動かして、半ばカンネンしているカナブン。
基一は見つめて、迷う様子。
空へ投げようにも、見上げれば、二階建ての四角柱の底から見上げる空の高さ。
投げようとする姿勢をいったんは取るも、やめる。
けっきょく、激しく醜い枝に、カナブンを乗せる。
動き出すカナブン。ぼんやり見ている基一。
と、幹の或る箇所に、うろがある。
小さな穴はあちこちあいているけれど、そのうろの穴はとくに深い。
吸い寄せられるように、うろの中に入って行くカナブン。
ぼうっと見ている基一。
基一「……」
基一(心の声)「――……出て来ないな」
基一、うろの中を覗き込む。
眉をひそめ、「んん?」とさらに近寄って見る。
ハッとした顔になって、後ずさる。
基一、落ち着かなげに腕をさすり、軽く放心。
見やるも、ガラス戸の向こうに家族の姿はなし。
もう一度、おそるおそる覗き込む。
額の脂汗をタオルで拭く。
○寝室
パジャマ姿でベッドに寝ている基一と英麻。
基一「あのな……」
英麻「(スマホを見ながら)んー?」
基一、言葉を探すふう。
英麻、しばらくして、基一の顔を見る。
基一「――いや、何でもない」
○中庭(翌朝)
廊下に突っ立ち、庭を見ている基一。
一回り大きくなっている木。
基一の瞳にすっと宿る、妖しげな光。
口元に浮かぶ、ゆがんだ笑み。
(後日)
さらに少し大きくなっている木。
両手で何かを包み持ち、足でガラス戸を開けて中庭へ出て来る基一。
慎重に両手を開けると、中には一匹のトノサマガエル。
基一、逃げようともがくトノサマガエルをつかみ直すと、うろの中へ入れる。
しばらく中を覗き込んだあと、きびすを返す。
誰もいなくなってから、木、にゅうと枝が伸びる。
樹皮がめりめりと剥がれて反り返る。
ぐぐぐと根を張り、一回り大きく。
(後日)
スズメの死骸を持って来た基一、うろに入れる。
基一が去ったあと、枝が伸び、葉っぱがぷりぷりと太り、波打って、一回り大きく。
○リビング(夜)
夕食を囲んで一家団欒。
基一、英麻とリナの目を盗んで、テーブルの下に隠したタッパーの中に、食事をよける。
○中庭(夜)
誰も見ていないことを確認しつつ、ガラス戸を開けて中庭に出て来る基一。
さらに大きくなっている木。
まるでよだれのようにタイミングよく、うろから糸の引いた樹液を垂らす。
基一、うろの中に残飯を入れる。
枝々に力こぶのような隆起が出、根っこはちょっと足を組み替えるようなふうまで見せて、もはや堂々と大きくなる木。
薄闇の中、底光りのする目で見つめる基一。
基一(ナレーション)「栄養価もさることながら、美味なものを食べさせるほど、木は成長した。私は、とにかく大きくたくましく育てることが、あの花を咲かせる一番の近道と信じて、毎日たらふく食べさせた……」
雨の日も、風の日も、タッパーを持って現れる基一。
妻子の見ていないことを確かめて、くだんのうろに、ある時はゆで卵を。
ある時は生牡蠣を、ある時は握り寿司を、放り込む。
木はそれらを、ぐびぐびと飲み込み、長々とげっぷをする。
○廊下
タッパーを懐に隠し持った基一が、中庭へ出ようとしている。
と、後ろから、
英麻「ねえ」
驚いて飛び上がり、振り返る基一。
英麻、夫のオーバーリアクションには注目せず、中庭を眺めて、
英麻「いつまで待てばいい? わたしもリナも、結構限界なのよね」
基一「本当に、もう少しだから」
英麻「(木を不気味そうに見つつ)成長が早過ぎる。時々動いたような気もするし、枝のしなる音? が、うめき声みたいに聞こえるの。リナなんかもう、完全に木が視界に入らないように暮らしてるの、気づいてた?」
基一「――……もう少し、本当にもう少しの辛抱だから」
基一(心の声)「花が咲くまで。あの花を見たら、英麻もリナも、あの時俺を包み込んだ、喜びを、安らぎを、懐かしさを、ぬくもりを――……」
何も答えず、行ってしまう英麻。
その後も夜な夜な、ひそかに食べ物をやり続ける基一。
(回想終わり)
○中庭(現在)
《現在》のテロップ。
真上から柔い光の射す四角な中庭。
真ん中に、一本の不気味な木が生えている。
○キッチン
ちょっとぎこちない手つきでコーヒーを入れたり、うろうろと茶菓子を探したりしている基一。
○リビング
圓藤(37)とその娘あけび(5)がテーブルに着き、父娘で手遊び歌を歌って遊んでいる。
基一がおもてなしの品々をお盆に乗せてやって来る。
圓藤「一人で大変だろうに。悪かったな、そんな時に押しかけて」
基一「いいや? そう悪いものでもないぞ」
圓藤、「ふうん?」と聞き流して、
圓藤「――それで、何をやらかしたのかい」
基一「いやいや、向こうのじいじとばあばが、何かと言うと孫に会いたがってな。しょっちゅう帰ってるんだ。最初は俺も一緒に行ってたんだが、もう盆・正月だけでカンベンしてもらってんのさ」
圓藤、茶菓子を頬張り、ふむふむと聞いている。
やがて得心したような顔になって、
圓藤「なるほどな。『妻子、帰省中につき』か。じつに得難き自由ってわけか。ェえ? この野郎。何とも羨ましき――」
ふとあけびを見やる圓藤。あけびのジト目。圓藤、咳払いをして、
圓藤「(あけびに向かって)リナちゃんに会いたかったなあ? ほんと、残念残念……」
○廊下
リビングから大人たちの笑い声。
あけびが出て来る。
リビングを振り返るけれど、圓藤は涙をぬぐって馬鹿笑いをしている。
代わりに基一がこちらを向き、
基一「トイレは、そっちだよ。そっち(と指さす)」
あけび、慇懃に頭を下げて、扉を閉める。
そのまま少し耳を澄ますけれど、ふたたび中から、大きな笑い声がする。
「ふん」とあけび歩き出す。
と、あけび立ち止まり、きょろきょろしつつ、鼻をすんすん言わせる。
雲が切れ、中庭から射す外光に廊下が明るむ。
ガラス戸に手をついて、中庭を見やるあけび。
○中庭
ガラス戸を開け、サンダルを拝借して中庭に出て来るあけび。
目の前には、ひどく不気味な木。
あけび、鼻をすんすん言わせつつ、木の周りをぐるりと回る。
うろを見つける。
あけび、うろに顔を近づけて、くんくんと嗅ぐ。
あけび(心の声)「――ここだ。この穴から、すごく甘い匂いがしてる……」
あけび、うろのふちに指を這わせて、軽くさする。
ぶるるっと身震いする。
はっと見上げる。
嘘みたいにきれいな花が、気味の悪い枝いっぱいに咲いている。
枝や幹や葉はぼやけ、黒々したシルエットになっている。
うっとりと見上げるあけび。
あけび(ナレーション)「そんな花は、これまで見たことがなかった。さっきまでなかったはずだけど、そんなことはどうでもよかった。いつまででも見ていられた。その花を見ていることは、まぶたをつむるよりも、目が休まることだった……」
(時間経過)
後ろ首をさするあけび。
あけび「イタタ……」
しばらくうつむいて、後ろ首をとんとん。
ふたたび顔を上げる。相変わらず満開の花。
と、一輪の花がアップになる。
花びらの陰に半ば隠れるようにして、一粒の実がぶら下がっている。
実は、小さいけれど、ぷっくりと太り、今にも破裂するか、落ちるかしそう。
あけび、輝く瞳で実を見つめる。
誰も見ていないことを確認すると、くりくりと回して実をもいで、ポケットにねじ込む。
○玄関
圓藤、たたきにしゃがみ込み、あけびに靴を履かせている。
基一、廊下に立って見送り。
圓藤「(手のひらを突き出して)お、どうか、ここで。――それじゃ、どうもごちそうさん」
基一「おう。また来いよ」
あけび「(父親にうながされて)ごちそうさまでした(と頭を下げる)」
基一「(目尻にしわを作って)あけびちゃんも、また来てね」
帰ってゆく圓藤父娘。
しばし佇んでから、鍵を閉める基一。
○廊下
非常に不気味な木を、ガラス戸越しに、悲しげな眼差しで見つめる基一。
木には、一輪の花とてない。
地面にも、何も落ちてはいない。
基一、キッチンへ去る。
○中庭
タッパーを持って中庭に出て来る基一。
うろにスクランブルエッグを流し込み、ため息をついて、
基一「いったい、いつになったら咲くんだろう……」
きれいな木 尼子猩庵 @htds800
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます