第4話 戦闘と筋肉
木々が生茂り見渡す限りの緑の世界。
植物に溢れたそんな森の近くにアダム
「入団祝いの
卒業試験の後でまた今度はテストかよ、と
「吾輩がこの後ろに広がる森の中に三つの
号令と主に各自散らばり森の中へと進んで行く。
何処にあるか検討もつかない。
少しばかり探してみたが、周りを見渡しても木々が視界を埋め尽くす。
自分一人で探すことを早々に諦め、ブラックハウンドを召喚。
襲い来る魔物を倒しながら突き進む。
そのうちの数体を
何を合成をしてみようかと思考しながら辺りを見渡す。
そうしていると頭上から「見つけたであるぞ、アダム殿」と声が。
「げっ! もう辿り着いたのかよ」
「無論である。吾輩が極めた基本魔法が一つ"
と、アドミナブル・アンド・サイというマッスルポーズで筋肉を見せびらかす。
相変わらずの暑苦しさに鬱陶しさを覚え、呆れていると木の上からナックルが飛び降り目の前に立つ。
間髪入れずに地を蹴りアダムに殴りかかるが、間一髪の所でブラックハウンドの影に引き寄せられ、殴り飛ばされずに済む。
「──危ねぇな! いきなり殴りかかってくる先生がいるかよ!」
「使い魔が居て助かったであるな。だがしかし、敵は待ってくれないであるぞ!」
「上等だよ!! ブラックハウンド、"影縫い"で串刺しにしてやれ」
ナックルは襲いくる無数の影を躱しながら進み、蹴りをブラックハンドにお見舞いする。
すかさず抱きつくように身を挺して守る形をとり、"魔力障壁"を発動。
魔力障壁は蹴りの威力に耐えきれず砕け散り。
ブラックハウンドとアダムは吹き飛ばされると後方の木に叩きつけられた。
魔力消費は激しいけどもう一体召喚するしかない、と考え直ぐさま魔物を召喚しようと手を突き出す。
「──
少年、少女と同じ背丈に緑色の肌。
八つの紅い目を持ち背中からは四本の蜘蛛の足。
口には
蜘蛛の魔物"キラースパイダー"と亜人の魔物"ゴブリン"が掛け合わさった魔物が魔法陣から姿を現す。
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