第33話 月ヶ瀬 沙耶香 後編

 


 リビングの中央に現れた魔法陣の光が収まると、そこにはサキュバス同様ボンテージを着た月ヶ瀬が立っていた。


「あっ……守衛さん!」


 俺の姿に気づいた彼女は、それはもう嬉しそうな表情を浮かべた。


 その笑みに俺の顔が引き攣る。


 もしかして自分がどういう存在か分かってないのか? 


 これから俺にハメ倒されるんだぞ? 


 そんな疑問を感じさせるほど、それほど彼女の笑みは純粋に俺に会えたことを喜んでいるように見えた。


「よお、久しぶりだな」


 俺はそんな彼女に顔を引き攣らせつつ、なんとか笑顔を作って答える。


「良かった〜本当に……良かった」


 すると彼女は感極まったかのように目に涙を浮かべた。


 オイオイオイ、なんだこの展開。メチャクチャやりにくいぞ?


 え? 俺このあとこの嬉し泣きしているこの子を犯すの? さすがに鬼畜すぎないか? 


 困惑していると隣にいたレミアが口を開いた。


「あら? 知り合いだったのね。歳が離れてるから知らないかと思ってたわ。それにしてもヤクモはガクエン? てとこでも人気だったのね」


「いや? どちらかというと避けられていたが?」


「あら? そうは見えないんだけど」


「俺は学園でガードマンみたいなことをやってたんだ。この子は毎朝挨拶するくらいの関係だな。顔見知り程度だ」


 決して泣かれるほど再会を喜ばれるような関係じゃない。


「ふーん、まいっか。んじゃちゃっちゃと登録しちゃおう」


 そう言ってレミアは月ヶ瀬の隣へと移動し、彼女の肩に手を置く。


 そしてボンテージを一気にずり下ろした。


 ブルンッ


 そんな音を立てるように月ヶ瀬の白くて大きな胸が露出し、程よい大きさの乳輪の中央にそびえ立つ桜色の可愛い乳首が乳房と共に上下に揺れる。


 飛び出てきた勢いからもわかるように、月ヶ瀬の胸は弾力がありとても揉みがいがありそうだった。


「きゃっ!」


「隠すな!」


「あっ……」


 いきなりの事に月ヶ瀬が胸を隠そうとするが、レミアが一言発するとその動きが不自然なほどにぴたりと止まった。


 なるほど、これが隷属の効果か。


 毎日挨拶していた守衛の男の前でおっぱいを露出させられ、顔を真っ赤に染める清楚系JK美少女。


 イイ、最高だ。


 俺は真面目な表情を崩す事なく月ヶ瀬の見事なおっぱいをガン見した。


 股間を勃起させているので台無しだが。


「ううっ……」


 月ヶ瀬の視線が俺の股間で止まる。彼女の顔がさらに真っ赤になった。


 可愛いな。


 俺の息子を見て何を想像したんだ? と聞きたい。


 ん? なんだコレ? 何かに目覚めそうなんだが? 


 いや駄目だろう。女子高生に股間を見せて恥ずかしがる姿に興奮したら駄目だろう。


「ヤクモ、ねえヤクモ聞いてる?」


「ん? ああスマン聞いてなかった」


 夜の公園で全裸の上にコートを着ている自分を想像していたら、レミアに呼ばれていたことに気がつかなかった。


「んもう! 見とれてないでこっちに来てって言ったの」


「そうか、すまなかった」


 そう言ってレミアの側に向かうと、彼女に尻をつねられた。


「ぐっ……」


 あまりの痛みに顔が歪む。


 オイ、Bランク! 手加減しろアホ!


「なんだか妬けちゃう」


 痛かったがレミアの膨れっ面を見たら文句を言う気が失せる。


 ほんとサキュバスは魔性の女だな。


「悪かったな。やっと手に入れることができた子なんでな」


「へえ、最初から狙ってたんだ」


「ああ、そのために貯蓄してた」


「え? あっ……ありがとうございます」


 俺とレミアの会話を横で聞いていた月ヶ瀬は、再び頬を染めて恥ずかしそうにしている。


 よく見ると口元がニマニマしている。


 うーん、可愛い。


「あら、良かったわね。早く私も迎えに来てね?」


「善処する」


 Bランクになるとか、一体いつになるのやら。ここは言質を取られてはいけない。自分より強い相手に催促される毎日とか最悪だからな。


「ふふっ、期待してるわよ? それじゃあこの淫紋に魔力を流して。それで所有者変更ができるようにしたから」


「ここか」


 レミアが指定したのは月ヶ瀬の下腹部に刻印されている淫紋だった。


 初めて見るが本当に子宮みたいな形をしているな。エロい。


 そんなことを考えながら月ヶ瀬の下腹部に手を当て魔力を流す。


「あ……ああっ……ああああっ!」


 その瞬間、月ヶ瀬はその場に座り込み、必死に股間と胸を押さえ何かに耐え始めた。


「コレは……どうなっているんだ?」


「淫紋に魔力を流すと強制発情するって言ったでしょ」


「ああ、登録の時もそうなるのか。で? 登録は終わったのか?」


「うん、言葉に魔力を乗せるイメージで何か命令してみてよ」


「言葉に魔力? うーむ、こうか? 月ヶ瀬、立て」


 口の中に魔力を溜めるイメージで言葉を発すると、月ヶ瀬はプルプルと足を震わせながら内股のままなんとか立ち上がった。


 なるほど、こうやって命令するのか。


 立ち上がった月ヶ瀬をよく見ると、彼女の股間から太ももに透明な液体が流れ出ていた。


 次に彼女の下腹部を視線を向けると、そこにはピンクの淫紋がクッキリと浮き出ている。


「あら〜? もう完堕ち寸前じゃない。本当にただの顔見知り? 恋人同士だったとかじゃなくて?」


「ただの顔見知りだ。それにしてもこの状態が完堕ち間近なのか……なるほど」


 どうして月ヶ瀬が完堕ち寸前になっているかわからないが、確かに淫紋がハッキリと浮かび上がっている。なるほど、この状態までなると完堕ち間近ということか。


「ふふっ、じゃあ早く抱いて完堕ちさせちゃいなよ。このままじゃ生殺しだよ? さっきヤクモも経験したでしょ? あそこまでじゃないけど、結構辛いのよ?」


「あの状態に近いのか? それはヤバいな」


 月ヶ瀬が俺が催淫の魔法を受けた時と似た状態とは。


 これは早く助けねば!


「じゃあ私は帰るね。んっ、ヤクモ。待ってるから」


「ああ、なるべく早く抱きに行けるように頑張るさ。皆にもそう伝えておいてくれ」


 去り際に軽くキスをしてきたレミアにそう答えると、彼女はクスリと笑ったあと魔法陣を展開し消えていった。


 そして足をプルプルさせ、顔が紅潮し潤んだ目で見つめてくる月ヶ瀬と俺だけがリビングに残った。


「ああ、もういいぞ。辛かったら座ってくれ」


「ありが……んっ……とう……ござい……ます」


 再び床に座り込む彼女へ、最初にどうしても確認しておきたい事を聞いておく。


「辛いだろうが聞いてくれ。月ヶ瀬は俺のスレイブ。つまり奴隷になったことは自覚しているか?」


「は……はい……知って……います……んっ」


 月ヶ瀬は自分の乳首へと手を伸ばし、それを動かすのを必死に耐えながら答えてくれた。


「俺とセックスをする事になるのもか?」


「は……い……受け入れ……て……います」


「ほう」


 安心した。どうやらここに来るまでにサキュバスから色々と説明は受けているようだ。


「あ……あの……監禁されて……ん……いた場所で……守衛さん……戦い……ずっと見て……ました……ずっと……買われるなら……こ……この人……がいいって……だから」


「そういうことだったのか」


 どうやら彼女たちが監禁されていた場所で俺のことが観れるようだ。ダンジョンの映像でも映っていたのだろうか? それでどうせ買われるなら俺の方がマシと思ってくれたってことか。


「あ……あの……辛くて……その……んっ」


「ああ、悪かった。すぐ楽にしてやる」


 俺はそう言って彼女を抱き抱え、魔水晶のある机の上のポーションを取ってから寝室へと向かった。


 俺にお姫様抱っこされている間、月ヶ瀬は真っ赤になって俺の腕に顔を埋めていた。可愛い。


 そして途中サービスルームと寝室を間違えたが、無事寝室に入り明かりをつける。


 するとそこには、8帖ほどの広さの部屋の半分近くを占領しているキングサイズのベッドが鎮座していた。


 ベッドの上に月ヶ瀬を優しく寝かせる。


 そして俺はスウェットを脱ぎパンツ1枚の姿となる。


「んっ、あ……すごい傷……」


「これか? ああ、撃たれたり斬られたり刺されたりと色々な。気になるか?」


 我ながら生きているのが不思議なくらいの傷だ。実際死に掛けたが。もしも仲間が連れ帰ってくれず、反政府軍を支援していた国から医者や医薬品が支給されてなかったらこの世にはいなかったと思う。


「いえ……すごく……んっ……かっこいいです」


「ハハッ、自慢できるもんじゃないけどな。さて、辛いだろ? 脱がすぞ」


 色っぽい声を出す彼女に我慢できなくなった俺は、腰までずり下ろされていたボンテージに手を掛けた。


 そして一気に脱がすと、彼女の体液で濡れた薄い陰毛が蛍光灯に照らされテカテカと光っていた。


「あっ、恥ずかしい……あ、あの」


「ん? どうした? 心配しなくとも痛くないようにはするぞ?」


 処女なのは分かっている。だからポーションを持ってきた。でなきゃ痛がられるだけで、こっちも気持ちよくないからな。


「いえ……あの……あの……わたし……守衛さんが……す……好きです……たぶん……夏休みの時から……」


「そうか、俺もずっと月ヶ瀬を見ていた。君を買うためにダンジョンを誰よりも先へ進んだ」


 夏休み? 何かあったかなと一瞬首を傾げそうになったが、俺も正直に自分の気持ちを伝えた。


 毎朝ずっと月ヶ瀬の尻と、水泳部へ巡回に行った時に水着姿を見ていた。いつかヤリたいとずっと思っていた。


「嬉しい……あっ、んんっ」


 本当に嬉しそうに微笑む彼女に俺はキスをする。


 そして彼女の胸を揉みながら舌を入れ口内を蹂躙した。


「あふっ……んっ……んっ」


 月ヶ瀬は俺の舌を受け入れ、徐々に自ら舌を絡ませてくる。


 そんな従順な彼女を可愛いと思いつつ、弾力のある彼女の乳房を堪能する。


「んあっ、あふっ、んっ」


 舌を絡ませていると、時折り彼女の吐息が漏れる。


 素晴らしい。なんという揉みごたえのある胸だ。


 そして彼女の舌とおっぱいを十分に堪能した俺は、彼女の股間へと手を伸ばす。


「あっ! 恥ずかしい……んっ、ああっ!」


 月ヶ瀬のマンコはびしょ濡れで、薄い陰毛も愛液でベットリへばりついていた。


 前戯はこれ以上必要ないなと彼女の股を開き、その間に陣取った。


「あ……守衛さん……見ないで……ください……」


「綺麗だよ月ヶ瀬」


「あ……沙耶香……です……沙耶香って」


「ああ、綺麗だ沙耶香」


 俺がそう答えると彼女の腰がビクンと浮き上がった。どうやら軽くイッたようだ。


 アソコが綺麗と言ったつもりなんだが……まあいいか。


 俺は持って来たポーションの蓋を開け、息子へと少量垂らす。


 そして彼女へと覆い被さり再びキスをする。


「入れるぞ。力を抜け」


「はい……きて……ください……んっ」


 彼女の力が抜けたのを確認した俺は、ゆっくりと腰を押し込んでいく。


 おお、さすが処女だ。かなりキツイな。これは気持ちよさそうだ。


「痛っ」


 肉棒をすすめると処女膜を破ったのか、沙耶香が痛みに顔を歪ませた。


「ほら、ポーションだ飲め」


 そんな彼女にポーションの残りを飲ませる。


「どうだ?」


「あ……痛みが無くなりました……すごい」


「そうか、じゃあ全部入れるぞ」


「はい」


 痛みが無くなって力が抜けた隙に奥へと押し込む。


「あっ、ああっ! すごい……入ってる……守衛さんと一つに」


 沙耶香の腕が俺の背に伸び抱きしめてくる。


 その表情はどこか恍惚としているように見えた。


 そんな彼女の顔を見ながら最後まで挿れる。


 うおっ、奥までキツキツかよ。


「全部入ったぞ」


 息子全体をギュッギュッとキツく締め付けてくる沙耶香のアソコ。


 動かしたら絶対気持ちいいだろうなと思いながら沙耶香を見つめる。


「ああ、守衛さんのが……んっ……全部……大きい……好き……好きです守衛さん」


「俺もだ」


 お前の身体が大好きだ。


 そんな最低なことを思いつつも口には出さず、そっと沙耶香へキスをする。


 そして舌を絡ませながら右手で乳房を揉み、腰をゆっくりと動かすのだった。



♦︎♦︎♦︎

月ヶ瀬 沙耶香イラスト

https://kakuyomu.jp/users/shiba-no-sakura/news/822139842082299282


※作者より

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ダンジョン&スレイブ〜ダンジョンのテスターに選ばれた守衛と生徒たちの奴隷はーれむ〜 黒江 ロフスキー @shiba-no-sakura

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