私の死について

アトリエ=グラエカ

第1話 「私の死について」序文

この手紙は、私の現時点での「死」に対する価値観と考えを私自身に向けて書き綴ったものである。


また、この書の原文を私は古典ギリシア語、或いはアッティカ方言の古代ギリシア語で書き記した為に日本語らしくない表現も見られることであろう。

ただ、これは私の心からの感情をオリーブの実を収穫して天日に晒すように、また葡萄を野から取って酒にするように自然に書き表した物なので心に留めて読んで欲しいと希う。

ーもっともこれは私自身に向けた手紙だが。


そして最後に、これは山に跳ねる鹿のような自由な書であり、内容は多様で一貫性が無い。心に浮かんだ物をそこはかとなく書き付けているからだ。

もし私がもっと良い物を書けたなら。


それでは、これらを心に留めて読むように。


ピルニスの近く、ラダニア海とリア海沿いの街、タッキア(Ταχχια)で。

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