最新話第2話引き続き 儚げよいくんは恋をする
ゆたんぽ
第2話 隠しきれない教室の沈黙
放課後の教室。しんと静まり返った空気の中で、松島夜衣(まつしま よいく)は、目の前の男――日真氷室(ひまし ひむろ)を睨みつけていた。
「……なんで、隠してるの?」
透き通るような声で問われたその一言が、心臓に突き刺さる。昨日、偶然にも保健室で知られてしまった俺の「本当の顔」。分厚い眼鏡を外した素顔を、彼は確かに見てしまったのだ。
俺は黙り込む。なんて答えればいいのか分からない。親友の雄島健人(おしま けんと)にすら隠している秘密を、なぜこいつに話さなきゃならないんだ。氷室はいつもクールで、周りとは一線を画しているタイプだ。何を考えているか分からない。
「俺は、綺麗なものは好きだよ」
氷室くんは、俺の反応を待つことなく、静かに続けた。その言葉に、俺は弾かれたように顔を上げた。「綺麗なもの?」この顔が? 混乱と動揺が渦巻く。
「誰にも言うな」と絞り出すように言う俺に、氷室くんは少しだけ口角を上げた。「善処する。条件次第だけど」
その笑みに、俺は抗えない予感を感じた。俺の平穏な日常は、きっと今日で終わりだ。
「……どんな、条件?」
恐る恐る尋ねる俺に、氷室くんは楽しそうに目を細めた。
「毎日放課後、俺と二人きりで話す。それだけ」
俺は言葉を失った。健人には言えない、二人だけの秘密が、今、確かに生まれてしまったのだ。けれど、それと同時に、今まで感じたことのない奇妙な期待感も生まれていた。
雄島健人はそれをー
そーっと、こっそり見ていた何も知らない
病弱な主人公が、もう1人の氷の着いた男子に
睨みつけられて放課後こうなるとは思ってなかったのだろう。
まるで少女漫画BLの珍しいBLとなるのが
理解がわかる
(あいつ何で、いつも素顔いや眼鏡ーーで隠してるのかな?。)と健人は心の中で不思議に思ったのだ、それは誰も知らない儚げよいくんは恋をするーーーー それは。彼が恋を知ってからなのだろうと。
第3話どうなるのか、それは彼だけが知る儚げの
日常である。
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