第11話 子ども部屋で住人を待つあなた



 あなたは住人が帰ってくるのを待つことにしました。きっと話しあえば謎が解けるし、わかりあえるんじゃないかと思ったからです。


 待つあいだ、喉がかわいたので水を飲もうとしました。子ども部屋には浴室とサニタリールーム、トイレがありました。手洗い場で蛇口をひねると、ちゃんとキレイな水が出てきました。


 コップがないか探したあなたは、埃でくもった鏡をなにげなく手でぬぐいました。そこに映った顔を見てギョッとします。


 あなたは夢のなかの自分の顔をまだ見ていなかったのです。だから、なんとなく、もっと違う人物を想像していました。しかし、鏡に映ったのは、いかつい顔のヒゲづらの男です。それも、目つきがどう見ても異常なのです。険しい狂った目をしていました。


 その顔を見て、さきほどの頭痛がよみがえりました。さらに激しくズキズキします。


 ああ、そうだ。おれはこの館のあるじだ。昔、若い男とかけおちした妻のもとから子どもをさらってきて、こっそり育てていた。妻への復讐のために。


 だが、成長した少年に不意をつかれて殺された。そう。うしろから急に斧で——


 あなたは鏡に映るもう一人の影に気づきました。若いころの妻によく似た美青年。自分がさらってきて、毎晩なぐりたおしていた子どもの成長した姿です。手には斧を持っています。


 あのときと同じでした。

 そう。あの夜、虐待していた子どもに返り討ちにされて、あなたはとっくに死んでいたのです……。


 ※バッドエンドです。最初からやりなおしてください。

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