夢の日記
もわいぬ
お皿
私は真っ白なお皿から逃げています。知っている道ですが真っ暗で周りがよく見えないし、街灯も電池が切れているみたいです。
後ろから鈴の音が聞こえます。それがなんだか急かされているみたいでした。
アスファルトは夜風で冷えていて、時々小石が転がっているのが不愉快でした。お皿のかけらを踏んづけてしまったので足が痛いのに、散々な思いです。
でも逃げないといけません。あのお皿は欠けているからです。
私のお家はまだずっと先にあります。ほかのアパートはとても静かで、カーテンのない部屋は全部真っ黒です。夜なので当たり前のことです。
私はまだ走らなくてはいけません。足が痛いけど、家に帰ればお母さんが待っていますが、こんな遅い時間に帰ったらきっと怒られてしまします。
お皿に恨まれたなんて知られたらきっとお風呂掃除の罰です。
私はお風呂掃除は嫌いなので、頑張ってお皿を割ってから帰らないといけないのに、お皿はずっと気持ち悪い声で泣いています。鈴の音は綺麗なのに台無しです。
気分が悪いので、私はカーテンのない部屋に入りました。
私を追いかけているお皿は真っ白なので、きっと気に入ってもらえます。足が痛いです。
ベランダから外を見ると、お皿が部屋を見ていました。追いかけてくるかと思ったのに、しばらくしたらどこかへ行ってしまいました。あのお皿は黒が嫌いだったみたいです。
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