例え誰かが死んででも

@kion0113

プロローグ オカルト探偵

2025年12月25日

連続怪死事件オカルト探偵が捜査協力!?

そんな記事が全国にばらまかれた。


その事件は奇妙であった。被害者に外傷はなくまた毒物などの反応もなかった。ただ心臓が急に止まった。そんな事件であった。これは事件なのだろうか?事件である。なぜなら時間も死に方も同じまたそれを予告したものがいるからである。始まりは5日前20日午後12時ちょうど1人目の被害者の家に届いた。


『これから2時間後あなたは心臓が止まって死ぬ。』


その2時間後予告状の通りになった。それが今日まで毎日続いた。同じ時間に同じ内容で送られた手紙の通りに人が死ぬ。そこで捜査協力を申し出たのがこのオカルト探偵姫乃清である。この男この前にも何度か捜査協力をしている。そしてそれを解決しているのだが、、、。


『いやー面白い事件ですね』

そういう姫乃は本当に面白そうな顔をしている。

『不謹慎だぞ』

横で不愉快そうに顔をしかめているのが轟警部である。この2人は前回の事件でもタッグを組んでおり時間を見事に解決に導いている。轟警部が不機嫌なのは姫乃が絡む事件には必ずと言っていいほど普通の事件とは違う結末が待っていることを知っているからだ。


ここまでの捜査で警察が調べたことは3つ。1つ目は被害者達に接点があったこと。2つ目は高校が同じであること。3つ目はとある人物をいじめていたということ。このいじめについて本人たちは否定しておりまた学校側も隠蔽をした。いじめられた本人はいじめ発覚の後自殺しておりその遺書には呪いの言葉が書かれていた。


姫乃はこの自殺した本人が関係しているという。

『死者が殺したとでも?』

『いえ、死者は人を殺せません。しかしその怨念はどうでしょうか。』

『怨念?』

『ええ』

そう言って姫乃はどこかへいってしまう。いつもそうである。こいつは急に来て情報を聞き意味深なことを言って去る。そして事件はそのまま解決している。必ず犯人死亡を引っ提げて。


姫乃は自殺したいじめられっ子の家のチャイムを鳴らしていた。

『加藤さーん、いらっしゃいますかー』

その声が妙に嬉しそうなのは気のせいなのだろう。

ガチャ

中から白髪が混じった初老の男性がでできた。これがこの家の大黒柱なのだろう。

『あなたが犯人ですね?』

姫乃は単刀直入に聞いた。男性は目を見開き息をすることも忘れるほど驚いていた。それはそうだろういきなりきて犯人呼ばわりされたのだから。しかしそれは普通の場合である。

『どうしてわかった、姫乃さん』

今度は姫乃が驚く番だった。なぜ自分の名前を?いや今はそれどころではない。

『まず自分に捜査依頼がきたということは裏の案件しかもあの事件に関係しているもの。そして予告状。これでわからない人はいない。』

『予告状を使ったのは失敗だったな。』

『認めるということだな。』

『ああ、認めるよ』

その瞬間加藤は血を吐いて倒れる姫乃は急いで寄り死んでいることを確認し舌打ちをする。

『また目の前であの事件を、、、』


これで連続怪死事件は解決したのである。いや解決したことになったのである。加藤が5人に接触し毒をもって殺したことになっている。しかし現実は違う。どういうことか。姫乃はあの事件が警察にも関係しているのではないかと見ている。しかもそれは大分上の人物であろう。しかしこの事件は必ず解決しなくては行けない。例え誰かが死んででも。


さてここで皆さんはとある事件とは何かと思っていると思います。しかし現時点では説明はあえてせずにいようかなと思います。そっちの方が面白そうですし笑。あらかじめ言っておきますがこの作品の主人公は姫乃ではありません。しかしこの事件は物語の核心に迫る事件ですのでゆめゆめお忘れなきようお願いいたします。

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